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オリジナルウエディングのブログ

勝則 原

原 勝則

2016.12.08

次の結婚式スタイルはこれだ!空飛ぶペンギン社が大予想!!

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こんにちは。空飛ぶペンギン社の原です。

 

1年が経つのは早いもので、今年も残りあとわずか!今年はいろんなニュースが世間を騒がせましたね~。中でもポケモンGOとピコ太郎は大流行しましたね!!忘年会の出し物でピコ太郎をやる人も多いでしょうね~。

 

私はと言えば、最近は寝る前に、ふとん乾燥機でふとんをポッカポカにしてから寝ると幸せな気分になれることが判明したので、ハマってまして。あとは、パソコンの画面から飛んでくる「ブルーライト」なるものをカットするメガネにもハマってまして。

 

どちらも、今さら感があるグッズだとは思うのですが、今さらハマってしまったんです。マイブーム!私の中の流行!

 

というわけで、今回のテーマは、「流行」について。

 

結婚式も、時代によって変化してきました。今の時代はというと、インスタやフェイスブックにアップしたくなる、おしゃれでかわいい写真が撮れる、いわゆる「フォトジェニック」な結婚式が流行ってますね。ではその次はどうなるのか!?てなことを考えてみたいと思います~!!

目次

 

■結婚式のトレンドってどう変わってきた?


結婚式のトレンドでどう変わってきたんでしょうか?私も、これを機に、いろいろと調べてみました~。

 

昔は、新郎の自宅で、親族たちとともにお祝いをする、というスタイルだったみたいです。よく江戸時代の時代劇や大河ドラマなんかでも、そんなシーンありますよね。花嫁さんが家財道具をもって相手方の家に嫁入りする、みたいな。ジブリの「風立ちぬ」も戦争中のお話ですが、家でやってましたね。確かあれは、自宅ではなく、主人公の上司の家だったかと思いますが。

 

ホテルで結婚式をやるようになったのは、東京オリンピック後だと言われています。今から50年以上前ですね。東京オリンピックで、ホテルが一気に増えたのはいいのですが、オリンピックが終わった後は、当然余っちゃいますよね~。そこで、「どーしよー!」ってなったんですね。「ホテルを有効活用しなければ!」ということで、結婚式サービスが始まったと言われています。

 

その後、高度経済成長期で、日本中がウハウハになるにつれ、全国にホテルや専門の結婚式場が増え、本格的に結婚式ビジネスが広まっていきました。

 

そう考えると今のスタイルになったのって意外と最近なんですね。80年代のバブル時代には、「派手婚」という、ド派手な演出が流行っていたみたいです。新郎新婦はゴンドラで入場したり、スモークをガンガンたいて、レーザービームでキラキラさせたり。他にも大きなウェディングケーキに入刀したり、キャンドルサービスをしてまわったり、と、「目立ってナンボ!」という演出が人気だったみたいです。ゲストの数も100名以上は当たり前!さすがバブル!勢いを感じますね!

 

バブルがはじけた90年代は、お金をかけない「地味婚」が流行ります。少人数で、しっぽりと。レストランウェディングが人気になってきたのもこの頃からです。バブルの反動ですね。「派手さよりも、プライベートな感じが大事!」みたいな感じですかね。

 

2000年代になると、一軒家風のゲストハウスでの結婚式が流行り始めます。今でも根強い人気がありますよね。ドラマの撮影の舞台にもなるくらい、プールがあってお洒落だったり、全体がヨーロッパの街並みのような世界観になっていたり、いろんなタイプのゲストハウスが増えています。「レストランほどカジュアルじゃないけど、ホテルほどかしこまってない」というようなイメージですかね。1日に1組限定!なんていうところもあるので、プライベート感も保てますね。

 

2010年代になると、格安婚が流行り始めます。なんといっても結婚式は高いですからね~!

 

格安婚は

・少人数で済ませて格安パターン

・普通にやるけど格安パターン

の2種類があります。

バブル後の「地味婚」に似ているのが、少人数パターンですね。2010年代に登場した「普通にやるけど格安パターン」というのはそれまでなかった新しいビジネスです。

 

簡単に言うと、「ゲストからもらえるご祝儀で全部まかなっちゃおうぜ!」ということです。通常なら新郎新婦が持ち出す金額100万円前後を、いろんなコストカットで削って、残りをご祝儀で!ということです。

 

料理の数を減らしたり、人気のないシーズンでやるから安くしてもらったり、いろんな業者に値引きしてもらって安く手配したり、いろんなやりくりをして、持ち出し金をほぼゼロにする、ということですね。

 

お金が理由で結婚式を挙げられなかった人たちにとっては、格安で挙げられるので、嬉しい仕組みかもしれないですね。まあ、ゲストからしたら、同じご祝儀を払っているのに、料理の品数や質が落ちたら、悲しいですけどね。

 

ご祝儀はお祝いの気持ちなので、元をとろう!という発想がよくないのかもしれないですけど・・・。普段「ゲストが大事!」と言っている立場からすると、何となくゲストのご祝儀をあてにして、自分たちの欲を満たす、というのは違和感を感じます。ゲストからご祝儀をいただいたら、その価値以上のものを提供するのが、筋かなー、なんて思っちゃうんですよねー。

 

金額の問題だけではなく、わざわざ時間を割いて来てくれているわけなので、やっぱりゲストをおもてなししないとまずいですよね~。ですので、格安婚をやるなら、同時に、ゲストをおもてなしするための作戦を考えておくといいかも知れませんね。

 

料理が少なかったとしても、感謝の気持ちが伝わればゲストはうれしいでしょうし、内容が楽しければ、満足度も上がるはずです!ゲストの満足度が高くて、格安だったら、それはもう最強の結婚式だと思います!

 

というように、時代に合わせて、結婚式の流行は変化してきました。

 

では今は何が流行っているんでしょう?

 

■フォトジェニック結婚式


今の流行といえば、これ!「フォトジェニック」な結婚式。フォトジェニック??「いい感じの写真がとれる、写真映えする」というような意味です。(なんでもかんでも横文字にしやがって!!)

 

まるで雑誌の表紙やCMの世界にいるような写真を残せるように、新郎新婦は従来のテーブルではなく、お洒落ソファに座って、周りに木が生えていて、後ろにはフラッグが吊るされていて・・・みたいなやつです。飾り付けにトコトンこだわった結婚式、それがフォトジェニック結婚式です。フェイスブックやインスタをはじめとするSNSが普及したことが大きな理由ですね。

 

やっぱり普通の写真をアップするより、お洒落な写真をアップした方が「いいね!」増えますしね。「いいね!」もらうと嬉しいですもんね!!「すごーい!!」とか言ってもらいたいですもんね!!

 

フォトジェニック結婚式の飾り付けは、やはりセンスがないとできないので、それまでは専門のプロデュース会社が中心にやっていることが多かったです。とはいえ、飾り付けするのに、かなり時間がかかるので、ホテルや式場といった場所だと、時間が限られているので、準備が間に合わないということで、レンタルスペースや公園のような場所でやることも多かったようです。

 

そうすると、料理はケータリングだったり、控室がないよう場所だったり、テーブルがないので、立食だったり、とホテルや式場に比べると、設備やサービス面で物足りないケースが多くなってしまうのが課題かもしれませんね。

 

ただ最近は、ホテルや結婚式場でも、飾り付けにこだわり始めている所が増えています。先日、ある結婚式場のフェアにいったら、ソファ置いてましたもん!それまでテーブルだったのに。木も生えてましたもん!室内なのに。

 

フラッグやヒラヒラした飾り付けもされていましたし、木製のアルファベットのお洒落な置物もバッチリ置いてました。

 

「あ、フォトジェニック!」ってなりました。「いいね!」押しておきました、心の中で。

 

既存の施設でもフォトジェニックな結婚式ができるようになってきているので、設備やサービス面の課題もクリアする日は近いですね!

 

■次の結婚式のキーワードは・・・


ではフォトジェニック結婚式の次は、何が来るんでしょう??

 

バブル時代からの流れを見ていると、おおまかに、派手→地味→派手→地味→派手、で繰り返されているような印象があります。

 

バブル→派手

地味婚→地味

ゲストハウス→派手

格安婚→地味

フォトジェニック→派手

ほら、繰り返してません?

 

見た目重視の派手時代の後には、地味時代が来ているんです。

 

この法則通りなら、次は「地味」時代!東京オリンピックが終わったら、「地味」時代!ただ、これまでの「地味」時代の結婚式は、ゲストの人数を少なくしたり、費用を安く抑える、という目的が一番でした。

 

次の地味時代の結婚式は、そうではなくて、「見た目よりも本質にこだわった」結婚式になっていくと予想しています。

 

本質って何?って話ですが、「ふたりの人柄がゲストに伝わること。そして感謝の気持ちがゲストに伝わること。その上で、ゲストと一緒になって楽しむ」ことだと思います。

 

話は変わりますが、ちょっと前(2~3年前?)くらいには、シェアド婚(共有婚)が流行ると言われていました。(また横文字にしやがって!!)

 

シェアド婚とは、結婚式の準備段階からゲストと一緒にいろいろやって、当日もゲストと楽しむ、まさにみんなで創り上げる、というような意味だそうです。幸せをシェアするから「シェアド婚」なんですって~。

 

「幸せをシェア」とか聞くと、素敵に聞こえてきますけど、「え?準備手伝わされるの・・・??」って思っちゃったんですけど・・・。

 

結婚式の準備って、めちゃくちゃ大変なんですけど!!普段、仕事で忙しいし、休日は休日で洗濯とか掃除とか、いろいろやることあるんですけど!!大事な友だちだから「できることがあれば何でも協力するよ!!」なんてのは、こっちから自発的に言い出すことであって、手伝う前提で、物事進められたら迷惑なんですけど!!ただシェアド婚の「ゲストも一緒に楽しむ」というのは賛成です。

 

話を戻して、「ふたりの人柄がゲストに伝わること。そして感謝の気持ちがゲストに伝わること。その上で、ゲストと一緒になって楽しむ」そんな本質的な結婚式がこれから注目されていくと思います。

 

長いから名前つけよ。その名も、「PCW!!」

 

「パーソナル(P)・コンテンツ(C)・ウェディング(W)」(横文字にして何が悪い!!)ネーミングセンスには突っ込まないでくださいね。

 

名前なんてどうでもいいんです。ポイントは、個性(パーソナル)があって、その個性が伝わる具体的なアイテムや演出(コンテンツ)に溢れたウェディングだということ。本当の意味での「オリジナルウェディング」です。(今、出回ってるオリジナルウェディングは、ふたりの個性ではなく、どちらかというと、特殊な場所でやることを指していたり、おしゃれな飾り付けをすることを意味していることが多いので、あえて別名で!)

 

今の、フォトジェニックな結婚式のフォト(ややこしい)も、大体1周した感があります。2週目からは、当然、人とかぶります。「いいね!」が欲しくて写真をアップしても、「あ、またソファと木のやつね」「はいはい、フラッグね、フラッグ」と、今のおしゃれが明日の「ありきたり」になってしまう可能性が高いのです。飾り付けだけを自慢する時代は終わってしまうのです。

 

では人とかぶらないようにするにはどうしたらいいのか?それはふたりの個性に基づいて結婚式を創っていくのです。職業でもいいでしょうし、ふたりが好きなことでもいいですし、ふたりを象徴する、ふたりらしいもので、結婚式を彩るのです。

 

最近は、オリジナルグッズを格安で作れるサービスがたくさん出てます。結婚式のアイテムをDIYする人も増えてます。情報量も多く、サービスも増えていて、ふたりらしいオリジナル結婚式を実現するための環境は整っています。

 

これまでの「みんな同じ」から、「私たちだけ」のアイテムや演出が増えていくのではないでしょうか?

 

式場も、オリジナルにこだわる新郎新婦のために、映像や装飾、ペーパーアイテムはカスタマイズしていかないといけなくなるか、それが無理なら、持込みに対して寛容になっていかざるを得ないと思います。また、積極的にふたりに対して、企画を提案する力も求められてくると思います。

 

ふたりらしいアイテムや演出に溢れるとどんなメリットがあるでしょう。

 

人とかぶらないから「いいね!」がもらいやすい、ということのほかに、やはり、「ゲスト満足度が上がる」ことだと思います。

 

結婚式を挙げる目的は、人それぞれだと思いますが、空飛ぶペンギン社は、「ゲストにふたりのことを理解してもらって、好きになってもらって、これから先も応援してもらうための場が結婚式」と考えています。

 

でも、ふたりのことを応援どころか、理解することすら難しい結婚式が多いんです。

 

例えば、キャンドルに火をつけているのを見たって、ふたりの人柄や関係性は分からないですよね。唯一、理解できるチャンスのはずのプロフィールムービーも5分くらいでサクッと終わっちゃいますし。その中の情報は、表面的ですし。もちろん、新郎の友達として参加している場合、新郎については、よく理解していますよ。でも新婦のことはよく知らなかったりするじゃないですか。

 

何でふたりは、結婚したんだろうとか、普段どんな会話して、どんなことでケンカしたりするんだろうとか、知りたい事はたくさんあるのに、知るためのツールや時間があまりないんですよね。

 

でもPCWであれば、ひとつひとつのアイテムがふたりに関連しているので、情報が入ってきやすくなります。

 

結婚式になども出席しているゲストからすると、その違いはより際立ちます。「お!いつもと違う!」となります。ふたりのことが理解できれば、好きなってもらえますし、結婚式が終わるころには、「困ったら何でも相談してこいよ!」という感じになるんです。

 

結婚式を通じて、いままで以上に、ゲストとのつながりが強くなる、というのがこれからの結婚式です。

 

「ゲストをもてなす」とか「ゲストと一緒に」とか「ゲストとつながる」とか、実はこれまでも散々言われてきましたし、ブライダル業界はみんな言ってます。でも前提となる「ふたりのことを伝える」という発想が足りてなかったように思います。いくらうわべで「つながろう!」といっても、得体の知れない人とはつながれませんよね。

 

ローソクの火をみんなでリレーしたって、絆が深まるわけないですよね。そんなことで絆が深まるなら、戦争なくなってますし。大事なのは「理解してもらう」ことなんです。これを抜きにして、「ゲストとともに!」「みんなでつながろう!」とかいっても、無理なんです。

 

PCWな結婚式は、「理解してもらう」ことを第一に考えます。ふたりらしさを、ふたりらしい方法で伝えます。

 

見た目重視ではなく、本当に大事な人たちに、ふたりのことを理解してもらって、好きになってもらって、応援してもらう、そして感謝を伝える、そんな当たり前な結婚式が流行ってほしいものです。

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勝則 原

原 勝則

空ペン社代表

NHK、リクルート、ベンチャーを経て、空飛ぶペンギン社を設立。 ブライダル業界のことを何も知らずに飛び込んだおかげで、アレやコレや何かと大変な目に合いつつも、これまでのブライダルにはなかった新しい風を創り出す(自称)。日々、精進中。

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