原 勝則
2016.11.09
結婚式プロデュース会社が教える「オリジナルウエディングの作り方」
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こんにちは。空飛ぶペンギン社の原です。
今回のテーマは「オリジナルウエディングの作り方」です!
今、結婚式業界では、これまでのお決まりの結婚式ではなく、もっと自由な結婚式をやろう、という考え方が広まっています。その時によく出てくるのが、「オリジナルウエディング」という言葉です。コンセプトウェディングとか、テーマ婚とか、いろいろ言い方はありますが、結局はどれも「オリジナルウェディング」のことです。
オリジナルウェディング。簡単に言うと、「ふたりならではの、ふたりにしかできない結婚式をやりましょう!」ということです。
野球が好きな新郎新婦が、スタジアムで結婚式を挙げたり、公園でバーベキューしながらの結婚式だったり、一軒家を貸切って、1日中パーティーをやったり、これまでにはなかった自由で新しい結婚式、ズバリ「オリジナルウェディング」が増えているんです。
いろんな形の結婚式が選べる時代になって、とても良いことだと思います。ただ、最近は、オリジナルといいつつも、どこかで見たような「なんちゃってオリジナルウエディング」が多くなっているのも事実です。
オリジナルじゃないオリジナルウェディングって、インチキじゃん!!
そうなんです!せっかく良い結婚式にしようと思って、ふたりらしいオリジナルウエディングをやろうと思っていたのに、実はゲストからすると、ありきたりだったりするケースが多発しているんです。ゲストに『あ、今日もこの感じね・・・』と思われちゃったりしたら、とても悲しいですよね。
そこで、今日は、人とかぶらない「ホンモノのオリジナルウエディング」の作り方について書いていきたいと思います。
【目次】
- 「良い結婚式」とは?
- いまオリジナルウエディングが人気の理由
- 急増する「なんちゃってオリジナルウエディング」
- 「なんちゃってオリジナルウエディング」の共通点
- 「ホンモノのオリジナルウエディング」の作り方
- ステップ1 テーマを決める
- ステップ2 具体的な演出に落とし込む
- ステップ3 会場探しと装飾
- まとめ
「良い結婚」とは?
そもそも「良い」結婚式とは何でしょう?答えはズバリ、「ゲストがめちゃめちゃ喜ぶ」結婚式だと思います。ゲストが喜ぶ → ふたりを祝福する気持ちが大きくなる → ふたりも嬉しい!この流れが出来ている結婚式が「良い」結婚式なのではないでしょうか?
もちろん、「憧れだったドレスを着たい」「お色直しは2回したい!」「めっちゃカワイイ装飾に囲まれたい」と結婚式への夢はたくさんあるでしょう!それはもちろん大事にしていいのですが、その前に!まずは、「ゲストが喜ぶかどうか」です!この基本をおさえておかないと、いくら「オリジナルウェディングだー!」と叫んでいても、すべってしまいかねません。
というわけで、ゲストに喜ばれる「すべらないオリジナルウェディング」の作り方講座、始まり始まり~!!
■いまオリジナルウエディングが人気の理由
そもそも「オリジナルウエディング」が広がり出したのは、つい最近です。ほんとここ3~4年くらいでしょうか。空飛ぶペンギン社が出来た6年前には、ほとんどなかったです。「うちが唯一のオリジナルウェディングの会社だぜー!」なんてのん気に考えていたら、あれよあれよでたくさんできてきました!
■なぜ今オリジナルウエディングが流行っているのでしょうか
実は、ブライダル業界は今、なかなか苦しい時代を迎えています。昔と違って今は、人口も減って、結婚式を挙げるお客さんが減っています。結婚式を挙げない「ナシ婚」層も増えているみたいです。だけど、みんな食べていかないといけないので、あの手この手で、集客して、いろんなオプションをつけて、単価をアーップ!させたりしているのです。仮予約する時にもらった見積もりが気付けば、最終的に2倍になった!なんて話も珍しくありません。「だまされた~!」となっても後の祭り。
でも、そんなやり方を続けていると、余計「結婚式なんてもういいや・・・」ってなっちゃいますよね~・・・。「ナシ婚」層が増えているのも、このあたりの不信感が影響しているんじゃないかと思っています。「高額なのに、自由にやらせてくれなくて、ありきたりなものばっかり」。この状況に、みんな嫌気がさしていたんだと思います。
そんな中で、まず出てきたのが、「格安婚」です。「結婚式は費用が高いからみんな「ナシ婚」になっちゃうんだ!よし格安でやろう!」って考えですよね。
「え、何百万円もする結婚式が、その金額でできちゃうの??じゃあやろう!」という人にとっては、うれしいサービスだったんじゃないでしょうか。もちろん格安には格安の理由やカラクリがあって、あーだこーだ意見もあるのですが、少なくとも、「費用」という面で、結婚式に選択肢が出てきたのはとても良い事だと思います。
その次に出てきたのが「オリジナルウエディング」です。「費用」の自由化が終わって、今度は「内容」の自由化です。
「そもそも画一的な結婚式ばかりだから、みんな飽きちゃったんじゃないか!内容にこだわれば、ナシ婚は減るはず!」という考え方ですね。なかなか素晴らしい考え方だと思います。
その結果、通常のホテルや結婚式場ではなく、普段結婚式をしないようなレンタルスペースや公園などの場所を使ってやる結婚式が増えてきました。装飾も凝っていて、写真に撮ると何となく特別な感じがして、インパクトもあります。最近ではインスタやフェイスブックにアップしたら目立つということもあり、今、「オリジナルウエディング」が流行ってきているんです。
■急増する「なんちゃってオリジナルウエディング」
オリジナルウエディングが流行る中である現象が起きはじめました。それは「そっか、普段結婚式をやらないような特殊な場所でやればいいのか!」と、本来の「オリジナルウエディング」の意味とは違う形で、外観や場所だけにこだわってしまい、内容がおろそかになってしまう「なんちゃってオリジナルウエディング」の増加です。いや、むしろそっちの方が多いかもしれないです。
理由は、「内容もばっちりなふたりならではのオリジナルウエディング」を考えるのは、とても大変で、とても面倒臭いからです。
でも!それでも!あきらめないで!!「せっかくならふたりらしい結婚式にしたい!」とお考えのあなた!「ホンモノのオリジナルウエディング」の作り方を教えちゃいます!
■「なんちゃってオリジナルウエディング」の共通点
「ホンモノのオリジナルウエディング」の作り方を書く前に、まずは「なんちゃってオリジナルウエディング」の共通点を知っておきましょう。この共通点と反対の事をやればいいのです!この共通点に当てはまらないよう気を付けるだけで、本当にふたりらしいオリジナルな結婚式になるのです!あら簡単!
ではその共通点とは何か!?下の3つです。
テーマがふたりに関係ない
テーマが具体的な演出やアイテムに落とし込まれてない
ゲストに負担をかけてしまっている
では順番にみていきましょう!
~失敗例:①テーマがふたりに関係ない~
これが意外と多い落とし穴です。なぜなら、ふたりらしさを見つけるのって、結構大変な作業だからです。「ふたりらしいってどういうこと??」って聞かれても、すぐにパッと答えられない人の方が多いんじゃないでしょうか??
自分たちのことになると、余計に分からないものです。最近は、オリジナルウエディングやりますよ~、なんていうブライダル会社も多いですが、本当に、ふたりならではのテーマを設定できる人は、少ないと思います。その結果、何が起きるのか!
「映画をテーマにしましょう」とか「おしゃれな感じで森をテーマに!」とか、考えるのが面倒くさいから安易に発想しちゃうんです。そうやって、耳触りがよくて、なんとなくおしゃれで、そして「ふたりには関係のない」テーマが登場しちゃうんです。試しに「オリジナルウエディング」で画像検索してみてください。
「オリジナル」って言ってるのに、同じような画像がいっぱい出てきませんか?森っぽい場所で、おしゃれなフラッグやボンボンみたいのがぶら下がっていて、他にも何やらおしゃれな小物や装飾品が置いてあって、ゲストに何かを無理矢理持たせて、写真を撮ってたり・・・そう、よく見るアノ感じです。
例えば、ふたりが、「森関係のお仕事で出会った」とか、ふたりとも「名字が森」なのであれば、アリなテーマかもしれないですけど!でも、そうじゃない場合、「なんで森でやってんねん!!」ってツッコミたくなりませんか?
「なぜテーマが森なのか?」という質問に対して、「なんとなくおしゃれで流行ってるから・・・」という理由以外に、きちっと「こういう深い理由があるんです!!」と強く言える言えないかで、そのテーマがふたりにピッタリなのかどうなのかが分かります。
「なんとなくおしゃれ」だけじゃダメなの??
いえ、ダメじゃないですよ!
いや、やっぱダメか!
ダメというより「もったいない」という感じなんです!
せっかく、「オリジナルウェディング」を目指して、高いお金を払ってやるわけなので!
本当ならもっといい感じのテーマがあって、それにふさわしい装飾なんかもあったはずなのに~!!という、ちょっと悔しい感じなんです!
ふたりらしくないテーマだと、ゲスト的にも「ん??」ってなります。「ワー、おしゃれー!!」って一瞬、盛り上がるとは思いますが、ふたりに関係ないので、心まで響かず、その結果、記憶には残りにくいんのです。
そんなわけで、オリジナルウェディングをやるなら、ふたりに深く関わるテーマが絶対に、絶対に必要なのです!!
~失敗例:②テーマが具体的な演出やアイテムに落とし込まれていない~
次に多い失敗例が、せっかくのテーマが、具体的な演出やアイテムに落とし込まれてないパターンです。場所や内装だけ凝っていてテーマ性があるものの、内容がついてきていないパターンですね。
例えば、「森っぽい」場所でやっているのに、そこで上映する映像のテイストが、都会的で森っぽさゼロだったり、席札や席次表が普通のやつだったりするケースです。細かい演出にまでテーマが落とし込まれていないので、言ってみれば「出オチ」状態になってしまっているんですね。「出オチ」なので、当然、ゲスト的にも驚くのは最初だけ。あとは黙々と食事をすることになります。
後で詳しく言いますが、テーマを決めたら、そのテーマに沿った演出やアイテムを用意する必要があります。そうすることで、テーマが一貫するので、ゲストの心に残りやすいオリジナルウェディングになります。
~失敗例:③ゲストに負担をかけてしまっている~
これは絶対にやってはいけないやつです!タブーです!タブー!オリジナル性を求めるがあまり、ゲストに迷惑をかけてしまっているパターンです。「そんなことしないよ~!」と思う方も多いと思うんですが、これ、かなり多いんですよ!オリジナルウェディングのプロデュース会社が企画した結婚式でさえ、このパターンが多いんですから!
例えば!
テーマが「森」で、どこか公園で結婚式をやることになったとします。大体、この手の結婚式の場合、立食が多かったりしますよね。この時点で、自分がゲストだったらどう感じるでしょう?
同じご祝儀を払うのだったら、外に立たされて、蚊に刺されたりしながら、手がふさがっているので、十分食事も楽しめない環境より、良いホテルで、ゆったり座れて、美味しい食事をした方がいいと思いません??しかも途中で雨なんか降ってきたりした日には大変です。大体、日本だと、外で心地よく過ごせる季節なんて、かなーり限られてますよね~。春か秋。でも春は花粉症の季節ですから、外だと困っちゃう人も多いはず。
外でやる以外にも、ゲストに負担をかけてしまう例はたくさんありますよ。
知人から聞いた話ですが、ある夏の日、結婚式に呼ばれて行ったそうです。その時は外ではなく、レンタルスペースだったようです。しかし、ゲストの待合室がなかったため、炎天下の中、30分以上待たされたそうです。理由を聞くと、「装飾に時間がかかっている」とのこと。
「その代わり、すごい装飾なので楽しみにしてください!」とスタッフが自信満々だったそうです。
その知人は、「正直、装飾なんてどーでもいいんだけどな・・・」と思いながらも仕方ないので、我慢して待っていたそうです。それでようやく、中に入ってみたら、別になんてことのない装飾だったんだそうです。(よくありがちなソファが置いてあってその周りに、木が生えてるやつだったとのこと)
さらに、経費削減のためか、おしぼりは、カラオケボックスとかで出てくるようなビニール袋に入ったおしぼり。さらに衝撃なのは、ナイフやフォークなどのシルバー類を一切取り替えてもらえず、同じものを使い続けないといけなかったそうです。同じテーブルのゲストとも「コレはないよね~」とあきれてしまったということでした。余興なども前の方で一部の人たちだけが内輪ネタで盛り上がって、あまり参加した感じもせず、何より、ゲストとして大事にされている気がしなかったそうです。
本来、結婚式は、ゲストの皆様に、ふたりのことを知ってもらい、これから先も応援してもらうために、感謝やおもてなしをする場です。それなのに、こんなにネガティブな感想をもたれては本末転倒です。きっとその新郎新婦やプランナーは、ゲストのことを重視していなかったのでしょう。
ご祝儀を払ってくれるひとり、くらいに考えていたのかもしれません。
そうでなければ、普通はこんなゲストを置いてけぼりにする結婚式なんか企画するはずがないですから。
あくまで、ゲスト重視!
プロにお願いをする場合でも、注意が必要です!オリジナルウェディングに自信満々なプランナーの中には、新郎新婦やゲストのことを考えず、おしゃれさだけを求めて、ただ単に「自分の作品」を残したいという人がたま~に、いるので、気を付けましょう。「木を生やしましょう」などと安易なことを言って来たり、ふたりに関係のない意味不明な演出を提案してくる場合はまさに要注意です!
どこで何をやるにせよ、「ゲストはご祝儀を払って、わざわざ休みの日に時間を割いて、ふたりのために、来てくれている!」ということを忘れてはいけません。いただいたご祝儀の分以上に、ゲストには楽しんでいただかないといけないのです。ゲストからご祝儀を一切もらわないのでしたら、どんなパーティーでもいいと思いますが、ご祝儀をいただく以上、「ゲストファースト」でいかないとダメなんです。
でもそんなに難しく考える必要はないですよ!
なぜなら、ゲストが楽しめる結婚式はそんなに多くないからです。ゲスト的にも「結婚式ってこんな感じだよね」という感覚があります。つまり、ハードルが低いんです。なので、ちょっと工夫するだけで、「こんな結婚式、見たことない!」と感動も大きくなるのです!
というわけで、オリジナルウェディングの失敗例の反対のことをやりましょう。
ここまでをまとめると、
テーマはふたりに関係あるものにする
テーマに沿った演出やアイテムを用意する
ゲストが居心地がいいか、ゲストが楽しめるか、常に考える
以上の点を気を付けるだけで、素晴らしいオリジナルウェディングになると思います。
■オリジナルウェディングの作り方
では具体的に、オリジナルウェディングの作り方について書いていきますね。いろんな方法があるとは思いますが、空飛ぶペンギン社流のやり方をご紹介します。
~ステップ1「テーマを決める」~
ここがすべての出発点にして、一番難しいところです。ちゃんとやらないと、ここまで書いてきたように、うわべだけのテーマになってしまいます。でも、いきなりテーマを決める、なんてことはなかなかできないので、まずテーマの「候補」を洗い出すところからはじめましょう。
テーマの候補を見つけるには、下のような質問に答えていくことでやりやすくなります。
・ふたりに共通していることは何?(趣味や仕事や考え方や生い立ちなど)
・ふたりが対立していることは何?
この1と2を考えていくと、いろんなキーワードが出てくると思います。(キーワードがたくさん出てくるまで、しつこくしつこく考えてください笑)
例えば、1だったら、
・ふたりとも映画を良く観る
・ふたりともスポーツが大好き
・ふたりともグルメ
・ふたりともお笑いが大好き
・ふたりとも負けず嫌い
・・・・
などなど、ふたりでよく一緒にやることやふたりが好きな物や事を洗い出していきます。
同じように、2だったら、
・彼氏はおおざっぱな性格だけど、彼女はマメ
・彼氏は掃除が嫌いだけど、彼女は掃除が好き
・彼氏は男友達優先しがちだけど、彼女は彼氏優先
・彼氏は日本育ちだけど彼女はアメリカの帰国子女
・彼氏はインドア派だけど彼女はアウトドア派
・・・・
などなど、こちらは、ふたりの「違い」に注目して洗い出していきます。そうやって出てきたキーワードが、ふたりのテーマにつながっていきます。
次は「絞り込み」です。さきほど出てきたキーワードの中から絞り込みます。絞り込みの方法は、
「どのキーワードが、より深く、ふたりのことを表しているかどうか」で絞り込みます。そのためには、ふたりがどのように出会ったか、どのように告白してお付き合いがスタートしたのか、どんなことでケンカして、何がきっかけで結婚を意識するようになったのか、と、ふたりにとっての重要なポイントとなる出来事を思い出しましょう。
例えば、おふたりが合コンで出会って、初デートにお笑いライブにいったとしましょう。それを機に、仲良くなり、付き合うようになったのでしたら、「お笑い」は、かなりふたりにとって深いキーワードになります。他にも、ふたりには共通点よりも、正反対の点が多いとするなら、そちらがテーマになるかもしれません。
・おおざっぱVSマメ
・インドアVSアウトドア
など、何やら対決のニオイがしてきましたね。普段、ケンカの原因になるようなものほど、ふたりを表す「違い」になりますね。ちなみにこうした対決系は、とても盛り上がるネタになります。
さて、キーワードが絞り込めてきたところで、いよいよ最終的なテーマを決めないといけません。
今のところ候補は、「お笑い」「おおざっぱVSマメ」「インドアVSアウトドア」だとしましょう。
次に考えるべきは、具体的な演出に落とし込めそうかどうか、です!もっと言うと、「ビジュアルにできそうかどうか」です。
お笑いは、ビジュアルで表現できそうな気がしますよね~。笑顔のイラストだったり、お笑いコンテストのロゴマークだったり、「お笑い」を感じさせるものはいろいろありそうな気がします。一方で、「おおざっぱVSマメ」とか「インドアVSアウトドア」は、なんとなくビジュアルで表現するの難しそうですよね~。
と考えていくと、このケースの場合、「お笑い」がテーマになりそうです。ちゃーんと、考えて出てきたテーマなので、うわべだけの「森」に比べ、説明もしやすいですよね?
「ふたりはお笑いがきっかけで付き合って、お笑いで愛を育み、結婚してからも、たくさん笑える夫婦を目指す!」と、「ふたりにとってお笑いは深く関係している!」感が強いですよね!というわけで、「お笑い」をテーマにすることにして、次に進みましょう!
~ステップ2「具体的な演出に落とし込む」~
さて「お笑い」というテーマを今度は具体的な演出に落とし込んでいきます。
まずは、一般的な結婚式の進行を書き出して、そこにどうやって「お笑い」要素を足して行けるかを考えます。
【進行表の例】
1.開宴前・待合時間
2.新郎新婦入場
3.挨拶
4.乾杯
5.歓談
6.ケーキ入刀・ファーストバイト
7.お色直し
8.プロフィールムービー
9.再入場
10.余興
11.手紙&記念品贈呈
12.謝辞
13.新郎新婦退場
14.お見送り
おおまかには、これが一般的な結婚式の流れですね。
そこに、「お笑い」要素を入れることができるか、どのように入れるかを考えていくのです。例えば、1.の開宴前の待合室で「お笑い」にちなんだものを用意できないか、となると、
・ウェルカムボードをお笑いコンテストのポスター風に作る
・席札や席次表に、ニコちゃんマークをデザインする
・ふたりのプロフィールパンフレットに、なぜテーマが「お笑い」なのかの説明を入れておく
(ボケとツッコミはそれぞれどちらなのか、など)
と言う風にアイデアが出てきますね。
8.のプロフィールムービーも、当然、「お笑い」のテーマに沿った作りにしたいです。お笑いコンテストの芸人紹介のような映像にするとか、つねにツッコミ役のキャラクターを画面に出しておいて、生い立ちやふたりのエピソードにちょこちょこツッコミを入れてもらうとか。
他にも、10の余興であれば、
・芸人さんを呼んで、お笑いレッドカーペット的な余興を行う
・新郎の「すべらない話」を開催(もしくは映像にして上映)
・お笑い番組の企画をパロッた余興をやる(「笑ってはいけない結婚式」など!?)
こんな感じで、いろんなアイデアを出しましょう。
もちろん進行表自体も、オリジナルにしちゃってもいいんです!
例えば、ケーキ入刀はありきたりだから、代わりに、ふたりで漫才をやるとかだっていいかもしれません。とにかく「お笑い」につながりそうなアイデアをどんどん出していきましょう。そしてアイデアが出たら、その中で自分たちで準備できそうなものと、プロにお願いしないと難しそうなものとに分けて、準備を進めていきましょう。
~ステップ3「会場探しと装飾」~
さて、テーマは「お笑い」で、具体的な演出も考えました!次は、「どこでやるか」「どんな装飾にするか」です。「え、先に式場を決めるんじゃないの??」と不思議に思う方も多いかもしれないですが、本来は、このように内容を決めてから、その内容をやらせてもらえる場所を探した方が、スムーズです。
先に場所を決めてしまうと、あとから、「あれはダメ」「これもダメ」と言われたりして、モメたりしますので!であれば、最初から、「こういう結婚式をやりたくて、これとこれは自分たちで準備して持ち込む予定ですが、OKですか?」と確認して、同じ条件で、いろんな式場をまわり、一番協力してくれそうなところでやるのがベストです。
結婚式場以外のレンタルスペースなどでやる場合には、控室がなかったり、料理もケータリングだったりしますので、上の方で書いたように、「ご祝儀を払うゲスト」の身になって、「本当にご祝儀分以上の価値を提供できそうか」を念頭に探しましょう。難しいようでしたら、ご祝儀制じゃなく、会費制にして、ゲストの負担を軽くしてあげるのも手です。
そして、場所が決まったら、最後に「装飾」です。最後にもってきたのは、最後でいいからです。(笑)もし予算にゆとりがあったら、でいいと思います。※お花や装飾がテーマの場合は例外です。
「お笑い」をテーマに装飾をするとしたら、何でしょうかね~。ハリセンをイメージした飾り付けをやるとか!?まあ、装飾については私、苦手分野なので・・・装飾のプロに聞くのが一番ですね!
とはいえ、装飾って結構高いんですよね~。本気でやろうとすると、平気で数百万円いっちゃいます!ですので、手作りで工夫したりしながら、無理せず、やれる範囲でやりましょう。
あくまで優先順位は、
テーマ > 演出・アイテム > 装飾
てな感じかと思います。
ちなみに、「もう式場きまっちゃったよ~」という方でも、全然間に合います!さきほどのように、進行表に沿って、それぞれテーマを落とし込んでいけばいいのです。式場やプランナーさんによっては、協力してくれたり、一緒になって考えてくれたりする場合も結構あります。(実は多くのプランナーさんは、ふたりと一緒に楽しいパーティーを作りたいと思っているのです!)。ですので、式場が決まっている方は、是非、プランナーさんに相談してみてください!もし非協力的な人だったら・・・自分たちでがんばりましょう!!
5 まとめ
オリジナルウェディング、なかなか奥の深~い世界ですね。「なかなか大変そうだな・・・」と感じた方も多いかもしれません。でも、結婚式って本来、オリジナルであるべきだと思います。だって、ふたりは、ふたりしかいないわけですし。ゲストやご親族へのふたりの感謝の形は、他の新郎新婦と同じであるはずがないですし!
せっかく結婚式をやるのなら!みんなが楽しめて、そしてふたりが納得できる、オリジナルウェディングにすべし!!
見た目のおしゃれさや、安易なテーマに流されることなく、本当の「ふたりらしさ」を探し出して、実現するのはとても大変です。
でも大変だからこそ、ゲストに感動を与えられるオリジナルウェディングが創れるのだと思います。「ふたりらしさ」を探し出す過程は、ふたりにとっても、お互いを改めて理解し直す良いきっかけとなり、とても価値のある時間になるはずです。
是非、楽しみながら、ふたりだけのテーマを探してみてください!
オリジナルウェディングのご相談なら空飛ぶペンギン社
ゲスト参加型演出「フォトシュシュ」!
原 勝則
空ペン社代表
NHK、リクルート、ベンチャーを経て、空飛ぶペンギン社を設立。 ブライダル業界のことを何も知らずに飛び込んだおかげで、アレやコレや何かと大変な目に合いつつも、これまでのブライダルにはなかった新しい風を創り出す(自称)。日々、精進中。
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