■ゲストはなぜ退屈するのか
ゲストを喜ばせるのは決して難しいことではありません。
いくつかのポイントを押さえれば、確実にゲストを感動させることができるのです。
しかし多くの結婚式は、このポイントを押さえていないために、ゲストを退屈させてしまっています。
なぜ、ゲストは退屈するのでしょうか?
その原因を探っていきます。
■ポイント1「ワンパターン」
人間は、同じものを繰り返し見たり聞いたりすると、退屈に感じます。
結婚式も、同じです。
仲間うちで最初の方に結婚する場合、参加するゲストも、結婚式がはじめてだったりするので、このワンパターンでも新鮮ですし、感動します。
しかしこれが5回、10回と続くと、「ああ、またか・・」となるわけです。
ウェディングプランナーの言いなりになってしまうと、いつの間にか、このワンパターンプログラムに押し込められます。
■ポイント2「コンセプトがない」
コンセプトとは、別の言い方をすると「テーマ」です。
え?結婚式にテーマ??と思われる方も多いかと思います。これまで日本の結婚式は、こうした概念がなかったのですから。
(だから誰でも同じワンパターン結婚式が増えてしまったのですが。)
要するに「ふたりならではのテーマ」を決める必要があるのです。
悪い見本の結婚式では、この「ふたりならではのテーマ」がありませんでした。
田中さん夫妻でも、鈴木さん夫妻でも、佐々木さん夫妻でも、一緒です。
極論すると、結婚式のプログラムの名前の部分を変更するだけで、使い回せてしまう結婚式です。(結婚式業者は、こうやって労力を最小限にして数をこなすことで儲けるというビジネスモデル)。
オリジナル婚とは、つまりこの「ふたりならでは」のこと。
ふたりならではのテーマが、会場、BGM、コンテンツなどを決める基準となっていくのです。
仮に田中夫妻が、学校の先生同士だったらどうでしょう。
退屈な結婚式は、プロフィール紹介として、生い立ちから馴れ初めまでのスライドショーを上映すると思います。ひどいケースだと司会者が、だらだら紹介するだけ、というものもあります。
ここでひと工夫。
例えば、授業風にふたりのプロフィールを紹介する、というのはどうでしょうか。
1時間目は歴史の授業。
簡単なオリジナル教科書をゲストに配布し、ふたりの歴史を面白おかしく紹介するのです。
「ここテストにでるぞー」なんてやれば、懐かしの学生時代に戻れて、ゲストも新鮮な気持ちになるのではないでしょうか。
これがコンセプトのある結婚式です。
ふたりならではなので、ゲストも参加して楽しく感じます。
■ポイント3「サプライズがない」
コンセプトが出来上がればそれだけで、結婚式の質は上がります。
しかしさらにゲストを感動させるためには、「サプライズ」です。
サプライズといっても、何も無理に驚かせたりする必要はありません。
重要なのはゲストの「期待」をいい意味で「裏切る」ことなのです。
人間は、期待値を超えた何かが起きた時、感動する生き物です。
例えば、
「思ってたよりおいしい!!」「思ってたより安い!!」「思ってたより面白い人だ!!」と、期待値を超えた瞬間、印象に深く刻み込まれるのです。
その観点からすると、
悪い見本の結婚式では、サプライズがありません。
乾杯のあいさつ、ケーキ入刀、余興、手紙、といつものお決まりパターンのみ。
どのゲストの期待値も超えなかったのです。
何もこうした手の込んだサプライズである必要はありません。
いつもはおちゃらけている新郎が真面目に想いを手紙にしたためる、
きれいでしっかり者の新婦の普段のルーズなエピソードを紹介する、
などちょっとした工夫で、ゲストの期待値を超えていくことはできます。
ゲストをいい意味で驚かせてやろう、こうした「いたずら心」でサプライズを考えていきましょう!
続きはこちらから 「オリジナル結婚式を成功させるために ポイント4~5」