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【メディア情報】プランナーの林が読売新聞「シゴトビト」で紹介されました!

 このたび、プランナーの林が読売中高生新聞「シゴトビト」で紹介されました。

 僭越ながら、ウエディングプランナーとはどんな仕事?大変なことや魅力とは?など、空飛ぶペンギン社の事例を用いてウエディングプランナーの仕事についてお話しております。 これからウエディング業界を目指す皆さまにはプランナーの魅力を、そして、結婚式を挙げようか悩んでいる新郎新婦様へは結婚式の魅力をお伝えできれば、幸いです!

2人の最高の舞台 演出

 「結婚式は2人を好きになってもらい、その後も末永く応援団になってもらうイベントなんです」

 そう語るように、林さんが携わる結婚式は、新郎新婦だけではなく、出席者全員の思い出に残るものを目指している。

 結婚式と言えば、式場やホテルなど特定の会場を使うことを前提に、式の進行を決めていく形が多い。だが、林さんの所属する会社では、新郎新婦の要望に合わせて会場を選ぶところから始まる。結婚式場はもちろん、水族館や一軒家を借り切ったこともあった。
 「映画祭」をキーワードに、結婚式にレッドカーペットやオスカー像に似せたレリーフを使用したり、本来はタブーとされる「けんか」をテーマに音や照明を工夫したり。ゲレンデで出会ったカップルの要望に応え、会場にスノーマシンを持ち込み、雪を降らせたこともあった。
そのためには、会場スタッフや照明・音響、フラワー、衣装の担当社ら、結婚式に関わる様々な専門家との連携や協力関係の構築も欠かせない。

 こうして丹精込めて作り上げた結婚式の出席者からは、「自分の式も担当してほしい」と依頼を受けることも少なくない。結婚式後も子どもを連れて出産の報告をしに来てくれる人もいるという。「2人が家族になる場面に立ち会うことができ、その後も、家族を築いていく過程を見ることができる。やりがいは語り尽くせないですよ」と笑顔を見せた。

■メッセージ

 林さんがブライダル業界を知ったのは、体調を崩して転職活動をしていた時。仕事のオファーがメールで届き、女優として舞台や映画製作に携わっていた経験が生かせる場所かもしれないと考えた。
ただし、自分が出席したこれまでの結婚式については、楽しくないと感じていた。「面白い」「結婚式」のキーワードでインターネットを検索して、現在の会社にたどり着いた。サイトには、ユニークな結婚式の例が掲載されていて、「ここなら面白い結婚式が創れるかもしれない」と会社にメールを送り、社長に会って直談判し、採用までこぎ着けた。

 結婚式というステージで2人を表現する仕事は、映画や舞台を創り上げる作業と似ている。中高生には「目の前のことに一生懸命取り組んでいけば、いずれ自分にぴったりの 仕事にたどり着きますよ」とアドバイスをくれた。

■なるには

 専門学校があり、高校を卒業してから進学する人もいる。専門学校で学ばなくても、新卒で就職したり他業界から転職したりする例もある。その場合は、多くが飲食店のホールスタッフやホテル業界、飛行機の客室乗務員など、もともと、おもてなしを得意とする業界に所属している人が多い。

■林さんの1日

11:00 出社、メールチェック
12:00 ブログ、SNSの更新
14:00 昼食
15:00 結婚式会場や関係する業者との打ち合わせ
17:00 企画書作成、式で撮影した画像や動画データを依頼者へ発送
19:00 新郎新婦と打ち合わせ、メールチェック
21:00 退社

■失敗談

 就職したばかりの頃、依頼者のプロフィル動画の製作と編集を任された。もともと映像編集が得意だったため、細部にまでこだわりすぎて作業が進まず、このままでは納期に間に合わないというピンチに陥った。
幸いにも同僚が総出で手伝ってくれて式前日に完成したが、スケジュール管理の大切さを身に染みて学ぶきっかけとなった。

■マストアイテム ヒアリングシート

 新郎新婦の特性を生かしたオリジナルの結婚式を提案するためには、2人のことを友達や家族よりもよく知っている必要がある。依頼者に記入してもらうA3版2ページにわたる「ヒアリングシート」では経歴やなれそめに加え、趣味や将来の夢など細かなことまで質問する。企画を練るのに行き詰まった時、シートを見直すと新しいアイデアが湧いてくる。

■ポイント

◆ホスピタリティー

結婚式には多くの人が関わる。新郎新婦やお客さんへの気遣いはもちろん、会場スタッフや音響担当など、関係する全ての人が、気持ちよく2人の門出を祝えるよう配慮や心遣いが大切。

◆企画力

ありきたりの結婚式は受け入れられない時代。依頼者の2人にしかできない結婚式を創り上げるために、日頃から様々な情報に敏感になるなど、常に企画力を鍛えておく必要 がある。

◆体力

式当日は、早朝から夜まで働きずくめになり、食事の時間が取れないこともある。そんな状況でも集中力を切らさず、最大のパフォーマンスをするために日頃の体力づくりが 不可欠。

■関連図

中央に「ウェディングプランナー」。周囲に「会場スタッフ」「衣装・ヘアメイク担当」「フラワーデザイナー」「照明・音響担当」

■略歴

1986年 広島県広島市で生まれる
2005年 広島県立祇園北高校卒業
2009年 広島修道大学人間環境学部卒業、女優として活動開始
2012年 女優を引退、空飛ぶペンギン社に就職