■ポイント4「ふたりのストーリーが感じられない(関連性がない)」
サプライズを意識すると同時に気をつけたいのは、「ふたりに関連性があるのか」ということです。
例えば、以前、こんな結婚式がありました。
新郎新婦の友人がたまたまとある芸人さんと知り合いました。
その友人は、よかれと思い、その芸人さんに新郎新婦向けのビデオメッセージをお願いしました。
もちろん、式場で、その映像が流れ始めた時は、会場に「おお!」という声があがりました。
しかし、しょせんその芸人さんは新郎新婦とは無関係。
メッセージもいわゆる当たり障りのないものでした。
その映像が終わると、会場には、「なぜいきなりこの芸人がでてきたんだろう?ふたりには関係ない人なのに・・・」という疑問だけが残ったのです。
実はこういう例は数多く見られます。
結婚式でお決まりの「ビンゴゲーム」も同じです。
なぜビンゴなのでしょう?
ふたりがビンゴを通じて出会ったのであれば、ビンゴゲームで良いでしょう。
しかし、ふたりとビンゴに何も関係がない場合、ビンゴゲームという企画は浮いてしまいます。
せっかくやるのであれば、たとえばビンゴを数字の代わりに、
ふたりがデートした場所にして、それをカードにならべ、ひいていく、という最低限のオリジナル性(ふたりとの関連性)がほしいものです。
ふたりに関連のないコンテンツは、ただの「時間稼ぎ」になってしまいます。
■ポイント5「コンテンツの完成度が低い」
さて、コンセプトも決まった、サプライズも練りに練った、ふたりに関係するコンテンツを考えた、とここからが重要です。
この段階ですでにあなたの結婚式は、平均レベルをはるかに超え、人々の記憶に残るものとなっているでしょう。
しかし、最後の詰めが重要です。
こうした「企画」がしっかりしていても、実際のコンテンツの完成度が低ければ、興ざめです。その代表例が「映像」。
最近は、テクノロジーの進歩により、誰でも簡単に映像編集できるようになりました。
しかしはっきりいって、素人がつくる映像は、見るに堪えません。
映像も同じですが、コンセプト不在で、だらだら無駄な映像がつながっているだけで、ストーリーも何もないようなものが溢れています。
結婚式の全体の流れを無視して、映像が主役かのように、暴走してしまうのです。
これではせっかくのコンセプトも水の泡。
プロに作ってもらうか(実はプロと称している素人集団は多いのですが)、プロに見てもらう、もしくは自分たちで何度も見直して面白いと思えるほどに洗練させていく、ということをしないととても人前には出せません。
映像だけではなく、出し物の余興などもそうです。
余興も本来は、練りに練って、練習に練習を重ねて、出す必要があります。
ただ、余興の多くは、友人に任せているため、あまり強くいえずに、当日を迎えるというパターンが多いのが現実です。
当日までどうなるか、わからない、というのでは何とも不安ですよね。
おすすめなのは、1,2回、リハーサルを行うことでしょう。そこで何か不十分な点が見つかれば、その場で修正するようお願いすることも可能です。
ただ、なかなか時間がなくて、そんなことできない、という新朗新婦には、そういう余興の品質まで責任を持ってくれる結婚式プロデュース会社ににお願いすると良いでしょう。要は、友人に直接お願いするのではなく、プロデュース会社に全体をプロデュースしてもらうのです。
もしその中で、「友人によるパフォーマンスが必要だ」となれば、友人への指導はこのプロデュース会社の人がやってくれるわけですから、あなたは他の準備に注力できます。
そういう意味でも、
信頼できる「プロデュース会社」をどう見つけるかが重要かも知れません。
※プロデュース会社は、式場専属のプランニング会社とは違います。
プランニング会社は、ワンパターンの結婚式の提案しかしませんが、プロデュース会社は、ふたりに合わせたオリジナル結婚式の提案を主としているところが多いです。
■喜ばせようというマインド
ふたりにとっては一生に一度かも知れませんが、参加ゲストにとっては、数ある結婚式のひとつなのです。
そうした考えを持てるかどうかで、結婚式のレベルは大きく変わってくるのです。
わざわざ休日に高いご祝儀を払ってまで参加してくれるゲストに感謝し、そのゲストに最大限喜んでもらいたい、と思えるかどうか、で、
結婚式の質が大きく変わってくるのです。