自分たちも緊張するだろうが、親も同じくらい緊張している。ふたりを認めてもらい、心から祝福してもらえるよういに、どうしたら親が安心できるかを考え、真剣な気持ちを伝えよう


■ステップ１：数分前には到着、身だしなみを整える
当日は時間に余裕をもって出かけよう。最寄駅に着いたらトイレで身だしなみをチェックするくらいの時間があるとベスト。駅に到着したら相手に「ついたよ」メールを送っておくといい。なお、個人宅を訪問する場合は、定刻通りか3～5分遅れで訪れるのがマナー。早く着いたからといって早めに訪問するのは避けたい。
※彼宅が遠方で宿泊を勧められたときは泊まるべきですか？
基本的には事前に自分でホテルなどを予約しておくのがベスト。泊まるよう勧められた場合、一度は辞退するが、再度勧められたら素直に従おう。

○彼が彼女宅を訪問
ネクタイの曲がりや顔の脂浮きなどを最終チェック
ヘアスタイルや服装が乱れていると気持ちまで疑われてしまう。訪問する前に鏡でしっかりチェック。顔がてかてかしていると不潔に見えるので、フェイスシートなどでさっぱりさせる。

○彼女が彼宅を訪問
鏡の中の自分に微笑んで、元気を出して行こう！
気合いが入りすぎてメイクが濃くなっていないか、歯に口紅がついていないか、ストッキングが伝線していないかなどを確認する。最後は鏡の中の自分に微笑んで、肩の力を抜く。


■ステップ２：玄関先で笑顔であいさつする
到着したらコートを脱ぎ、身なりを整えたら、深呼吸をして気持ちを落ち着かせ、チャイムを鳴らす。第一印象は大切なので、笑顔であいさつをしよう。「こんにちは。○○と申します。今日はお時間をとっていただき、ありがとうございます」などと簡潔に言う。玄関先で長々としてあいさつは不要だ。

※彼女の父親に避けられている気がします・・・
娘がいなくなる寂しさで意気消沈している彼女の父親。その気持ちを汲んであげよう。彼女に間に入ってもらい、時間をかけて徐々にうちとければOK 。

○彼が彼女宅を訪問
とちってもいいから、はきはきと明るい態度で
明るく、はきはきとした態度が好感を得る大きなポイントに。靴を脱ぐときには、相手にお尻を向けないよう、そのまま上がり、その後、靴の向きを変えるのがスマートだ。

○彼女が彼宅を訪問
彼がリードして、彼女を親に紹介しよう
彼がイニシアチブを取り、最初に「こちら○○さん」と親に紹介。それを受けて、
彼女が挨拶するようにすれば彼を立てている印象もあり、親の心証もよくなるはず。


■ステップ３：手土産を渡して簡潔に自己紹介
部屋に通されたら、入口に近い下座か指定された場所に座る。手土産を渡すのはこの時。袋などから出し、「○○がお好きと伺ったので」などの言葉を添えると好印象。その後、自己紹介を。名前や出身地、生い立ち、仕事内容などについて簡単に話す。その後、相手の親から何か質問があったらそれにも丁寧に答える。
※結婚の反対にあったらどうしたらいいですか？
真剣な気持ちや将来設計なども伝えたうえで、その場はいったん引き下がるのがベスト。その後、ふたりで相談し、許しがもらえるまで何度でも足を運ぶようにしたい。

○彼が彼女宅を訪問
相手の目を見て話、親に安心感を与えて
彼女の親は、「自分の娘を任せて大丈夫か？」という目でチェックしてくる。安心感を与えるために話をするときには相手の目を見て、落ち着いた受け答えを。

○彼女が彼宅を訪問
彼に対してなれなれしくするのは控える
「自分の息子」という意識が強い彼の母親の気持ちを逆なでしないように、彼を愛称で呼んだり、なれなれしい態度をとるのは控えた方がいい。彼を立てる態度が彼の両親を安心させる。


■ステップ４：結婚の話を切り出して、承諾を得る
結婚の話を切り出すのは、自己紹介や雑談が一通り済み、座が和んできたころ。部屋に通されてから20から30分くらいが目安。話すきっかけの合図をふたりで決めておいてもいい。どちらの家でも話を切り出すのは彼の方。座敷なら、座布団を外して正座、洋室なら「大切なお話があります」と断り、立ち上がって話をするといい。
※ムコに行く可能性がある場合は？
どちらか一方で話を進めるのではなく、両家で慎重に話し合いたい。ふたりは自分の親の要望をよくヒアリングし、両家の橋渡し役を務めるよう心がけよう。

○彼が彼女宅を訪問
将来展望を交えて、彼女の親を安心させよう
彼がなかなか話を切り出せないようなら「実は今日は大切な話があって」
と彼女が助け舟を出すといい。また、将来の話なども交え、彼女の親が安心できるような心づかいをしたい。

○彼女が彼宅を訪問
彼と一緒に歩んでいく決意を伝えよう
彼のあいさつに続き、「○○さんと同じ気持ちです。彼を支えて頑張りたいと思いますので、これからどうぞよろしくお願いします」と親の目を見て言葉を添えるといいだろう。


■ステップ５：お茶、食事で親睦を深める
あいさつが終わったらすぐ帰るというのは、親からするとなんだか逃げているような印象に。お茶などをいただきながら、小さい頃の想い出話などをするといいだろう。食事を勧められたら「お言葉に甘えて」と受けるのがいい。お酒も同様。ただし、あまり飲みすぎないように注意しよう。

※何を話したらいいか分かりません。
親の仕事や趣味、出身地などを調べ、事前に話題を考えておくといい。話下手でも、一生懸命に話題を考えてきた姿勢が伝われば、親もうれしく思うはず。

○彼が彼女宅を訪問
お酒が苦手な場合は事前に断っておく
アルコールが苦手な場合は、彼女からさりげなく一言断ってもらおう。長い付き合いになるのだから無理は禁物。とはいえ、乾杯のグラスに口をつけるぐらいはマナーと心得よう。

○彼女が彼宅を訪問
まだお客の立場なのででしゃばった真似は禁物
あいさつに伺った時点ではまだお客の立場。台所仕事などを特に手伝う必要はないが、食事をごちそうになる場合は一言「お手伝いしましょうか」と声をかけるよう心がけて。


■ステップ６：お礼を伝えて失礼する
最初の訪問で長居は禁物。お茶だけなら2時間程度、食事込みでも3時間程度の滞在で失礼するのがちょうどいい。彼の家では彼が、彼女の家では彼女が「明日も早いからそろそろ」などと切り出すと角が立たない。後日、電話や手紙で、結婚を認めてもらったことやもてなしてもらったことについてお礼の気持ちを伝えておく。

○彼が彼女宅を訪問
自分の親への配慮も忘れないで
彼女の家にあいさつに行き、結婚を認めてもらったことを自分の親にも報告。
「近いうちにそちらにもあいさつに行きます」と伝えておくと親も安心だし、気持ちもいい。

○彼女が彼宅を訪問
訪問後2，3日以内に手紙でお礼を
女性なら電話ではなく、お礼の手紙を出すのが好感度アップにつながる。そのときは温かく迎えてもらいうれしかった旨と、「これからよろしくお願いします」とのあいさつ分を。


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