林 優菜
2017.04.06
結婚準備の新常識「ブライダルチェック」とは?
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こんにちは、三十路プランナーの林です。突然ですが、みなさん、「ブライダルチェック」というものをご存知ですか?
ブライダルチェックとは、自身の体がいつでも妊娠できる状態にあるのかを確認する、婦人科検診の一つです。晩婚化が進み、初産の年齢も上がっている昨今、こうしたブライダルチェックが注目されています。また、最近は、女性だけではなく男性の関心も高まっており、結婚を機に夫婦でブライダルチェックを受診されるカップルも増えています。
そこで今回は、ブライダルチェックの検診内容やメリットなどついてご紹介します。ぜひ、参考になれば幸いです。
ブライダルチェックとは?
ブライダルチェックとは、主に結婚を控えた女性のための婦人科検診のことをいいます。子宮の調子や感染症の有無など、妊娠出産に影響するような婦人科系の疾患がないかをチェックするための検査です。
ブライダルチェックの内容
ブライダルチェックで行う検査項目について紹介していきます。ただし、ブライダルチェックは特に検査項目に決まりが無く、検査を受ける病院やクリニックによって若干の検査内容が異なる場合があります。詳しくは各病院にお問い合わせください。
問診
健康診断でも行われる問診ですが、ブライダルチェックでも行います。問診票に記入することが多い項目ですので、予め調べておいて記入すれば、正確でスムーズな内容が記入出来ます。排卵障害などは基礎体温をもとに調べるので、日ごろから基礎体温を記録しておくといいですよ。 ・直近の月経開始日・月経周期
・初潮年齢
・妊娠経験の有無
・出産経験の有無
・人工中絶経験の有無
・流産経験の有無
・持病の有無
・過去の大きな病歴
・アレルギーの有無
超音波検査
膣に専用のブローブを差し込んで超音波で子宮の状態をチェックしていく超音波検査。
この検査では、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮頸がん、子宮体がん、子宮や膣の奇形、乳がんがチェックできます。
血液検査
血液検査でわかることは、感染症の有無、風疹の抗体の有無、貧血の有無、ホルモンバランスの異常、甲状腺の病気の有無、がチェックできます。
尿検査
尿検査により腎臓や糖尿病の病気がないかどうかチェックします。糖尿病が妊娠に関係あるの?と思いますが、母体が健康でないと妊娠時や出産時に大きなリスクを伴いやすくなるそうです。
ブライダルチェックに掛かる費用
ブライダルチェックにかかる費用の平均は約2万円から6万円前後。
必要項目がセットになっているところもあれば、自分に必要な各項目を組み合わせてオリジナルで作れるところもあるみたいです。会社の定期検診などで婦人科系の検診をしている方は、自分で好きな項目を選べるクリニックがおススメです。
ブライダルチェックのメリット
①身体の状態を知ることが出来る
10~20代のうちに、自身の身体について考える方ってあまりいないのではないでしょうか。
私はまさにそのタイプ。妊娠力についてはもちろんのこと、多少、身体に痛みがあっても「一過性のものだ」と呑気に考え、検診なんて無縁の生活。自分の身体が今どんな状態なのかなんて知りもしませんでした。でもこれって凄く危険。というのも、不妊症の原因のひとつである排卵障害や着床障害は気づかずに進行しているケースが多いのです。そして、病気の発見が遅れると不妊治療の開始も遅れてしまい、それだけ自然妊娠は難しくなります。
「もっと早く受けていれば良かった」と後悔しないでいいように、ブライダルチェックを受けて今の身体の状態を知っておきましょう。
②疾患の早期発見・早期治療ができる
病院に行くきっかけって、基本的に身体に不具合を感じたからという人が殆どだと思います。しかし、それでは遅いこともあります。
実際に私の友人に、ブライダルチェックのおかげで乳がんを早期発見でき、完治することができた、という人がいました。このように、万一疾患が見つかった場合も、早期治療の開始につなげることができれば、完治する可能性が高くなります。
また、加齢とともに卵子の数、質が低下するため、不妊治療の成績を左右するものは何よりも女性の年齢であることは医学的に証明されています。不妊治療は、開始時期が早いほどいい結果が出やすいといえるので、早期発見・早期治療をして妊娠の確率をあげましょう。
③生活習慣などを見直すきっかけになる
健康診断や人間ドックに行くと、生活習慣を見直すきっかけになりますよね。次の日からブライダルチェックも同じです。生活習慣を見直すことで、病気の予防になります。
④ふたりの人生を話し合うきっかけになる
今後、出産を希望するのか、何人子どもが欲しいのか、それとも、子どもは作らずに二人で生きていくのか、など人生を話し合うきっかけになります。
ブライダルチェックのデメリット
①精神的な負担がかかる可能性がある
子どもが欲しい人にとっては、自分が不妊症と診断されることは辛いですよね。特に、結婚前にわかると、「夫は妊娠しづらい身体の私でも愛してくれるだろうか?」と不安になるかもしれません。
実際に、結婚前に不妊症と診断されたことのある友人は、最初はとてもショックだったと話します。しかし、それをきっかけに夫婦で今後の人生について話し合ったところ「子どもができなくても、あなたがいればそれだけ幸せだ」と夫に言われたそうです。
この一件で、夫婦の絆は強くなり、今はマイペースに夫婦で不妊治療に励んでいるそうです。
話は変わりますが、先日、浅丘ルリ子さんと石坂浩二さんとの離婚の理由が話題になりましたね。浅丘さんは不妊症でしたが、石坂さんが「子供が欲しい」と願ったことが原因だそうです。そう言われて、愛する人の為に潔く身を引ける浅丘さん。本当に素敵な女性です。
このように、もし自分が不妊症ということを知らずに結婚してしまい、後に不妊を理由に別れを告げられてしまうという可能性ってあるんです。だからこそ、結婚前にこうして、自分の身体の状態とお互いの価値観を知っておくことは大切なことなのです。
②費用が掛かる
ただでさえ結婚式や新婚旅行やらでお金が掛かるこの時期、出来れば少しでも出費を抑えたいものです。しかし、ブライダルチェックは保険適用外であり検査料が自費負担となる為、高額です。
こういうときは、がん検診などは会社や自治体主催の検査を受け、必要なものだけを選んで受診することで費用を抑えましょう。また感染症の検査は比較的割安な「郵送検査キット」などを利用することも出来ますよ。上手に組み合わせて検査費用を抑えることも出来るかもしれませんね。
最後に
私がブライダルチェックのことを知ったのは、つい最近でした。いわゆる働き女子な私は、とりあえず仕事を頑張りたい、結婚も出産も、その先だ、と思っていて。
そんな時ふと不妊治療のCMを見て思ったんです。「あれ、数年後、私ちゃんと赤ちゃん産めるのかな?」と。突然、不安になりました。
そこで、「30代 妊娠」とググってみると、やはり年齢が上がるにつれて妊娠しづらくなるという情報が。因みに、35歳になると自然妊娠できるのは10~15%だとか。これは、排卵日を狙ってセックスしたとしても1年かかって妊娠できるかできないか…というレベル。
つまり、やりたいだけ仕事をして、ようやく自分が子供が産みたいと思えた時には、産めない身体になっている可能性も高いということです。失礼な話、子どもは焦らなくても大丈夫と思っていたので愕然としました。
そもそも私は、結婚と出産だけが人生のゴールだとは思っていませんが、それでも「できない」となると話は違います。「これは自身の身体の状態を把握するべきだ!」。そんな中、知ったのが、自分の妊娠力を検査できるブライダルチェックだったのです。
自分の身体の状態をすることは、大切なことだと思います。良くも悪くも、知ることで、今後の人生設計が出来ますからね。例えば私のように、今は仕事!って思っている人も、まずは子どもを産んでから、そのあとに仕事、とか方向転換できます。
将来的に子供を産みたいと思っている方なら、結婚する前でも今のところその予定がない方でも、検査だけでも受けておくと安心ではないでしょうか。ぜひ、この記事がを読んでブライダルチェックに興味を持ってくれる人が一人でもいてくれれば、幸いです。
林 優菜
ウエディングプロデューサー
元俳優。俳優時代、舞台や映画を通して、お客様に楽しんでいただく快感を覚える。その後、空飛ぶペンギン社の型にハマらないユニークな結婚式に出逢いブライダル業界に転職。 「結婚式は最高のエンターテイメントだ!」を合言葉に、ゲストがワクワクするような結婚式創りに励んでいる。
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