林 優菜
2017.03.21
結婚式準備で疲れないための6つの秘訣
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仕事柄、友人から結婚式についての相談をよくされる私。中でも多いのが「結婚式の準備に疲れた」という内容です。
楽しいはずの結婚式ですが、準備の最中に疲れてしまう花嫁さんって本当に多いです。
そこで今回は、「結婚式の準備に疲れないための6つの秘訣」とご紹介。簡単なので、ぜひ、実践してみてくださいね。
プランナーからの連絡は必ず「ふたり」へ
結婚式準備で疲れる花嫁さんって「結婚式準備=花嫁がするもの」と強い責任感をお持ちの頑張り屋さんな方が多いです。そして、そんな頑張り屋な花嫁さんは、旦那さんに負担かけまいと準備を一人で抱え込みがちになります。
一方、男性は、「花嫁は、結婚式の準備を喜んでやっている」と認識している人が多いため、一生懸命な花嫁さんを見ては「うんうん楽しそうだ♡」と誤解してしまい、全てを任せてしまいます。本当は手伝ってほしいのに。。こうした「思い込み」による悪循環が、結婚式の準備疲れの大きな原因になっています。
しかし、そもそも結婚式は2人のもの。それぞれの家庭の事情はあると思いますが、基本的には、結婚式の準備は「ふたり」で行うべきなのです。
とは言え、やはり世間一般的にも結婚式=花嫁のイメージが強く、中々「手伝いなさいよ!」なんて言えないですよね。
そこで、おススメなのが、プランナーからの連絡はすべて「新郎新婦」するように設定すること。プランナーからの連絡を、新婦経由で聞くのか、直接聞くのかでは、新郎さんの責任感に大きく差が出ますからね。
昔、私が担当する新郎新婦さんの中に、連絡窓口を新婦さんのみにしているカップルがいました。本番が近づくにつれて、やらなければならないことや重要な事項も増える中、新婦さんからこんな相談がありました。「新郎が手伝ってくれない」。
そこで行ったのが、連絡を「ふたり」にする事でした。効果はてきめん。新郎さんに直接問いかけたことによって、当事者意識が芽生え、意欲的に準備を手伝ってくれるようになりました。
また、作業を手伝った分、結婚式に対しての思い入れが強くなった新郎さん。披露宴後には「またやりたい!」と嬉しそうに話していました。新婦さんも、共同作業を通じて、ふたりの仲が一層よくなったと喜んでいました。
「連絡先をふたりにする」。簡単なのに準備疲れに効果抜群の方法です。ぜひ、すぐにでもお試しくださいね。
手作りしすぎない
最近は、ペーパーアイテムからプロフィールムービーまでアイテムを手作りするのが人気ですよね。手作りアイテムは歓迎の雰囲気もでますので、ゲストへのおもてなしにもなりますし、個性を出しやすいのでオリジナルウエディングにも最適です。
しかし、時間と体力が必要な「手作り」は、行き過ぎると準備疲れの原因になるので注意が必要です。
以前、私の友人に、ウェルカムボード・ウェルカムドール・ペーパーアイテム・ケーキデザイン・プロフィールムービー・OPムービー・フォトプロップス・ウェルカムスペース装飾など、結婚式で使用するアイテムのほとんどを手作りした人がいました。
友人は、こう話します。「作成に追われて、とにかく睡眠時間が無かった!あとは本番が近くになるにつれて、間に合わないかもしれない、という焦りと不安が凄かった。美容に費やそうと思っていた時間は、すべてアイテム作成の時間になってしまうし、ストレスで肌荒れするし…なんで、手作りにこだわったんだろうと本当に後悔しました(泣)やり直せるとしたら、多少費用が上がったとしてもアイテムは業者に頼んで、美容に時間を使いたいなぁ。」
想像している以上に、手作りするのって大変です。アイテムを手作りしたい場合は、全てではなく、ウェルカムボードだけ、席札だけというように部分的に手作りしましょう。特に、素人では作るのが難しいプロフィールムービーなどの映像系や、ミスが許されない招待状や席次は業者を利用したほうが無難です。
また、頑張った割に、ゲストに殆ど見られないものもあります。例えば、ウェルカムスペース。挙式から披露宴の開宴まで待ち時間のない式場ですと、ゲストに全く見られません。こういった場合、ウェルカムスペースへのこだわりは程々にして、その他のアイテムに時間とお金をかける方が得策です。
「全てではなく、見られるポイントを部分的に手作り」。疲れないための秘訣です。
彼を味方につける
結婚式の準備で疲れないためには、彼を味方につけておくことが大切です。
結婚式の準備を進める中で、しばしば、お互いの両親と意見が対立してしまうことがあります。これは、年齢はもとより育ってきた環境が違うので避けては通れないでしょう。そんな時、彼が味方になってくれなかったらどうでしょう。
とある結婚式場さんのブライダルフェアでの出来事です。
装花ブースでお花屋さんとカップルが高砂の装花について熱心に話していました。新婦さんは、ナチュラル感が出るようにグリーン多めで淡い色の装花を希望。すると、一緒に参加していた新郎さんの母がこう言いました。「そんな辛気臭い装花じゃなくて、もっと派手にしなさい!そうねぇこれなんかどう?」。そう言いながら差し出した見本のデザインは、ショッキングピンクや真っ赤なバラがあしらわれたド派手なもの。ゴスロリという感じで、明らかに、新婦さんの趣味とは違います。
「絶対嫌だろうな…」と思っていると、案の定、納得できずにいる新婦さん。しかし、相手は新郎の母ということで、強く意見ができずに口ごもってしまいます。流れ始める気まずい空気。すると、さらに新郎母が続けました「○○(新郎)はどう思うの?」。
それに対し新郎はこう言ったんです。「どっちでもいいんじゃない?」。そして、気まずい空気に絶えられず、そそくさと、その場を去ってしまいました。
新郎アウト―!いやもう、ありえない。
こういう時は、「俺たちのやりたい結婚式のイメージはこっち」とか言って、さりげなく新婦の味方になってほしいですよね。しかも、今回は明らかに新婦さんの趣味とは真逆なんだから。このカップルは、帰宅後、間違いなく喧嘩でしょうね。
こうならないためにも、いざという時には、必ず新婦の味方になってくれるように根回しをしておくことが大切です。
やり方は、素直に「対立したら、味方になってね」と彼に伝えるのがいいと思います。男性は、鈍感な生き物ですからね。「察してよ」という姿勢では理解してくれません。きちんと、やってほしいことは口に出して伝えましょう。
他人と比較しない・完璧を求めない
最近は、インスタグラムを使ってアイデアの情報収集をしている花嫁さんが多いですね。しかし、インスタグラムにアップされるオシャレな装飾や高級料理、キラキラしているプレ花嫁さんを見て、無意識に自分と比較してしまい疲れてしまうそうです。
そもそも結婚式は、新郎新婦さんの身の丈にあったものをするべきであり、他人と比べるものではありません。それに、比べ始めたらきりが無いし、比べたところで「優劣」が認識されるだけで良いことは一切ありません。「よそはよそ、私たちは私たち」と考えて、あまり人目を気にしないようにしましょう。
因みに、ここだけの話ですが、インスタのようなオシャレな結婚式をしている人って、実はほんのわずかです。「みんなやっている→私もやらなきゃ」と脅迫観念を感じてしまっている花嫁さんは安心してください。頑張りすぎなくても大丈夫ですよ。
また、完璧主義もよくありません。
そもそも、ほとんどの場合、新郎新婦さんは結婚式初心者。席札や席次表の誤字脱字など、ミスがあるのは当たり前ですし、プロフィールムービーもいきなり上手くは作れません。
しかし、完璧主義の方は、「私のせいだ」と落ち込んでしまいます。
そもそも「ミスはするものだ」「上手く作れなくて当たりまえ」だと思っていれば、気持ちも楽になりますよ。ミスしたっていいじゃない!手抜きでいいじゃない!くらいのおおらかな気持ちを持ちましょう。
また、おふたりをサポートするためにプランナーがいます。ひとりで抱え込まずに、プランナーに頼ってくださいね。
時間をコントロールする
結婚式の準備が始まると、本番までの休日は、ほぼ「結婚式」に関する何かをしているという花嫁さんがいます。
しかし、いくら楽しい結婚式の準備とはいえ、ダラダラとずっと考えてしまことで反ってストレスになってしまいます。
疲れ知らずの花嫁さんは、時間のコントロールをします。
「何時以降は作業をしない」「結婚式の作業はしない日」などを決めて、生活にメリハリをつけるのです。いったん作業から離れることで頭の中がリフレッシュされ、新鮮な気持ちで残りの準備にも取り掛かれます。
結婚式の準備で疲れてしまっているあなた。少し足を止めて、来週の休日は旦那さんとデートを楽しんでみてはいかがですか?きっと、準備疲れから少し回復できますよ。
そもそも結婚式の準備は疲れるものと考える
「結婚式の準備は疲れる」という心構えがあるのと無いのでは、ストレスの感じ方に大きく差が出てきます。
そもそも、人間は、物事が自分の思い通りにいかず、それを受け入れられなかった時にストレスを感じます。つまり、結婚式の準備でストレスを感じている人は、「結婚式準備は楽しいモノ」という理想しか頭の中にないのです。なので、理想に反する事が起こると、些細なことでもストレスを感じてしまうのです。
では、どうしたらいいのでしょう?
ストレスを減らすためには理想と現実のギャップを少なくすることが大切です。そこで、「結婚式の準備は疲れるもの」ということを頭の片隅に入れておきましょう。そうすれば、もし嫌なことがあっても「まぁこんなもんかな」くらいで乗り切れますよ!
まとめ
いかがでしたか?冒頭でもお伝えしましたが、結婚式の準備疲れをしてしまう花嫁さんって責任感が強く頑張り屋さんが多いです。
頑張るのはとても良いことですが、行き過ぎると自分の首を絞めてしまいます。それに、結婚式の準備で体調を崩した、なんてことになったら、皆さんが悲しみます。少しくらい手を抜いたって大丈夫と考えて、無理せずに準備することが大切です。
また、旦那さんをはじめ、友人、プランナー・・・あなたの力になりたいと思っている人はたくさんいます。一人で抱え込まずに、存分に頼ってみてくださいね。
林 優菜
ウエディングプロデューサー
元俳優。俳優時代、舞台や映画を通して、お客様に楽しんでいただく快感を覚える。その後、空飛ぶペンギン社の型にハマらないユニークな結婚式に出逢いブライダル業界に転職。 「結婚式は最高のエンターテイメントだ!」を合言葉に、ゲストがワクワクするような結婚式創りに励んでいる。
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