林 優菜
2016.12.05
運命の一着を見つけよう♡体系別ウエディングドレスの選び方から2017年のトレンドまで
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白く輝くウエディングドレス♡
ひと度、身に纏えば誰もがプリンセスになれる魔法のようなアイテム。
物語「シンデレラ」でも、ボロボロの服を着て普段は冴えないシンデレラが、ドレスアップをした瞬間にアッと驚くほどの美女に変身し、たちまちみんなの注目の的となりましたよね。それくらい女性を美しく変身させてくれるドレスですが、実は自分に合わないも身に着けてしまうと、魅力が半減するどころか、コンプレックスを強調してしまったりとマイナスな印象を与えてしまうこともあるのです。つまり、あなたが結婚式でプリンセスに変身できるかは、自分にピッタリのドレスを選べるかどうかなのです。
シンデレラは魔女さんにフルオーダーメイドで作ってもらえたから良いですが、私たちはそうもいきませんよね。そこで頼りになるのがドレス屋のスタッフさんですが、スタッフさんの年齢や好みによって薦められるドレスもかなり違ってきます。ということで、最終的には、似合うかどうかは自分で判断しなければならないのです。
そこで本日は、体系別のドレスの選び方をご紹介。自分の魅力を最大限に引き出してくれる運命の一着を見つけるお手伝いができれば、幸いです。
【目次】
体系別ウエディングドレスの選び方
まとめ
ウエディングドレスの歴史
ウエディングドレスとは、結婚式で花嫁が着用するドレスのことを言いますが、その起源はローマ時代にまで遡ります。
ローマ時代、ヨーロッパにキリスト教が普及すると教会で結婚式が行われるようになり、その際に王侯貴族の花嫁が婚姻儀礼用に着用した衣装が、ウエディングドレスの始まりと言われています。ただ、当時は現在のような白いドレスではなく、赤や青、緑といったカラフルで豪華な刺繍があしらわれたものでした。これは、ウエディングドレスには花嫁の家の社会的地位や経済力を誇示する目的があったからです。
その後、16世紀末になると、黒や暗色がウエディングドレスの色として流行します。白いウエディングドレスはというと、19世紀に入り、ヴィクトリア女王の結婚衣裳をきっかけに急速に普及したとされています。
日本では、1873年に長崎で磯部於平(いそべ おへい)という女性が中国人と結婚した際に初めてウェディングドレスを着ました。
その2年後に初代文部大臣を務めた森有礼も西洋式の結婚式を行なったそうですが、当時の日本にはウェディングドレスはなく、国外から購入していたそうです。
しかし当時の日本の結婚式は神前式・人前式がほとんどで、婚礼衣装は白無垢・色打掛でした。第二次世界大戦後の1960年頃にアメリカ文化の流入で一般にも知られるようになってからも、ウェディングドレスの利用者は全体の3%程度しかありませんでした。
しかし西洋文化への憧れや、生活様式の洋風化により1960年代後半から1980年代にかけて急速に普及して和装を圧倒し、花嫁衣装の主流を占めるに至りました。また、これまでは国外からの購入でしたが、桂由美や松居エリといった日本人デザイナーの活躍で供給面の充実も図れたことも普及の一因のようです。
その後、1974年には、フランスのプロニプシア(PRONUPTIA PARIS)などの海外ウェディングドレスブランドも参入し、日本の婚礼衣装におけるウエディングドレスの流れが本格化していきました。
出典http://www.blancheneige.co.jp/bn_oshigoto/france/france_201107.html
世界の王妃が着たウエディングドレス
まるでプリンセスになった気分を味わえるウエディングドレスですが、本物のプリンセス=世界の王妃たちはいったいどんなドレスを着ていたのでしょうか?素敵すぎる彼女たちの着こなしをぜひ参考にしてみてください♡
■レーニア皇太子とモナコのグレース・ケリー王女(モナコ)
「20世紀のシンデレラ」 と呼ばれていたグレースケリー。というもの、元々アメリカで女優をしていた彼女は、カンヌ国際映画祭でモナコ大公レーニエ3世と出会い、結婚に至りました。まさにシンデレラ!2015年にはグレースケリーの半生を題材にした映画「Grace of Monaco」がニコールキッドマン主演で公開されています。
■ダイアナ皇太子妃とチャールズ皇子(イギリス)
■王女メッテ-マリットとノルウェーのホーコン皇太子
■メイベル・ワイス・スミット(オランダ)
■ウイリアム王子とケンブリッジ公爵夫人ケイト・ミドルトン(イギリス)
ロイヤルウエディングドレス再ブームの火付け役となったキャサリン王妃♡彼女に憧れて、ロングスリーブドレスを選ぶ花嫁さんは本当に多い!ドレスは、アレキサンダー・マックイーンのもの。
ドレスライン
一口にウエディングトレスと言っても、実に様々なタイプがあります。まずは基本的なラインのご紹介をします。
Aライン・・・アルファベットのAのように、バスト下やウエストから下に広がるようなデザイン。
マーメイドライン・・・名前の通り、人魚姫をイメージしたデザイン。体にぴったりしたドレスで、膝下付近から裾を広げ、人魚の尾ひれのようになっているのが特徴。
プリンセスライン・・・上半身は体にフィットし、腰から裾にギャザーでフワッと広がった型。ディズニー映画に出てくるプリンセスが着ているようなドレス。
スレンダーライン・・・体の線に沿った細身のドレス。裾が狭く、大人っぽい印象を与える。
エンパイアライン・・・裾がバスト下から直線的に落ちていてほとんど広がらず、ギリシア神話の女神が着用しているようなハイウェストのデザイン。
ミニ・・・言わずもがな、ミディ丈のドレス。披露宴よりもカジュアルな二次会で着用することが多いです。
体系別ウエディングドレスの選び方
基本的なドレスラインが分かったら、次は自分の体形やコンプレックスに合わせてピッタリのドレスを選んでいきましょう!以下、パーツごとに分けてご紹介します!
【パーツ別♡体形編】
太っている、痩せている、背が高い、背が低い…体形はあなたの魅力の一つではありますが、コンプレックスだと感じている人も多いですよね。せっかくの結婚式、悩みを気にせず思い切り楽しめるドレスを選びましょう!!
【覚えておきたい!体系別似合うドレスライン】
ぽっちゃりさん・・・プリンセスライン、Aライン、エンパイアライン
スリムさん・・・マーメイドライン、スレンダーライン
背の高いぽっちゃりさん
背の高いぽっちゃりさんには上半身を小さく見せてくれる、裾にボリュームのあるデザインがおススメです。また全体的にごてごてとしたドレスではなく、スッキリしたデザインだとさらに良いでしょう。とくにVネックは首を長く見せ、デコルテから肩周りをすっきりと華奢な印象にしてくれます。胸や袖、ウエストなどがギュッとタイトになっているとパツパツした印象になりますから注意しましょう。Aラインやプリンセスラインは重心が下に集まるので、上半身を小さく華奢に見せ、足を長くバランスよく見せることができます。胸にはコードレース付きや、腰元はシャーリング入りなどを選ぶといいですよ。
背の高いスリムさん
いわゆる「モデル体型」の背の高いスリムさん。どんなシルエットのデザインも似合う理想的なプロポーションです♡中でも長身とスレンダーなボディラインを最大限に生かすには、マーメイドラインやスレンダーラインなど、タイトな着こなしの大胆なドレスタイルがおすすめ。新郎との身長差が気になる場合は、ヘアスタイルやベール位置を下の方におけばカバーできます。
背の低いぽっちゃりさん
背の低いぽっちゃりさんには上半身にポイントを置いたAラインのドレスがおすすめ。大きすぎないパフスリーブや、肩の上にポイントがあるデザインも似合います。Aラインなら上半身をコンパクトに見せてくれるので、すっきりとした印象になります。
また、前のスカート幅を広げるのではなく、トレーンを引く形のほうが細く美しく見えます。縦線効果で身長を高く見せることを意識してください。横線が入ったものや大きな柄が入ったドレスは横幅を強調して逆効果になるので、おすすめしません。
背の低いスリムさん
大ぶりなパーツやモチーフがあるドレスではなく、繊細なドレスが似合います。ハイウエストの切り替え部分からストンと落ちるようにストレートなラインが特徴のエンパイアラインはIライン効果で背を高く見せるだけでなく、妖精のような雰囲気を演出してくれます。さらにトレーンを引けば高身長に!縦のラインを意識したドレスを選びをしましょう。
【パーツ別♡肩編】
がっしりと体格の良い印象を与えてしまう、いかり肩。横幅がなく、寂しい印象を与えてしまう、なで肩。肩を露出することが多いウエディングドレスでは、肩の形を気にしている人からすれば大きな悩みの種ですよね。しかし、肩の横ラインを意識したデザインを選べば、首から肩、胸元のラインを美しく演出可能なんですよ♡
肩幅が広いいかり肩タイプ
肩幅が広く厚みのあるいかり肩は、がっしりとした印象を与えてしまい、女性らしい印象が薄れてしまいがち。そんないかり肩さんにお勧めなのが、アメリカンスリーブやワンショルダーのドレスです。襟元に斜めのラインができることで、肩周りをすきりと実際よりも小さくみせる事ができます。
よくいかり肩のお悩みをもつ方から『肩を隠すロングスリーブの結婚式 ドレスがいい』『パフスリーブなどですっぽり隠して、可愛らしい印象にしたい』という声を聞きますが、それでは逆効果。肩幅や肩から腕にかけての膨らみが強調され、余計にがっしりとした印象を与えてしまいます。
首を長くみせ、華奢な肩見せを実現させるアメリカンスリーブデザイン。上品な印象も与えます。
肩から斜めのラインを作ることで、すっきりと華奢な肩周りに見せてくれるワンショルダー。
肩幅のないなで肩さん
いかり肩とは反対で、肩幅がないため上半身と下半身のバランスがアンバランスになってしまいがちな、なで肩さん。そんななで肩さんはパフスリーブのドレスやワンピースはふんわりと肩をボリュームアップしましょう。肩先にリボンやバラなどの立体的なモチーフがあるデザインも、肩まわりにボリュームが出てなで肩が目立たないためお勧めです。逆にベアトップは上半身が寂しい印象になってしまうので、おすすめしません。
お問い合わせ先 03-6804-3090
【パーツ別♡バスト編】
女性らしさの象徴となる「バスト」。さらに「ドレスは胸で着る」と言われるほど、バストラインの美しさはドレス姿全体の美しさに大きく関係しています。それだけに悩みの多い花嫁さんも多いはず。でも、安心してください!そのコンプレックス、ちゃんと解消できますよ!
バストが大きい
胸が大きいというのはセクシーで女らしい印象を与えますが、大きすぎる胸は時に、ドレスをきた際に上半身が太って見えたり、バストばかりが目立ってしまうなど、デメリットとなることがあります。そんな胸の大きな女性でもすっきり見せてくれるデザイン。それはVネックやスクエアネックなどデコルテを出すビスチェタイプのものです。
敢えてデコルテを出しデコルテがすっきりさせることで、バストラインを強調せず細見にみせてくれます。胸元がフリルやリボンなどのデザインや覆ってしまうタイプは、バストラインを強調し太ってみえるため胸が大きい人にはNGです!
バストが小さい
胸が小さい人は、まずは質の良いブライダルインナーでバストラインをぐっと補正しましょう!ブライダルインナーだけでも結構変わります!!そこに胸元にギャザーが入ったデザインや、胸元に刺繍やリボンなど立体的なモチーフをほどこすことで、胸まわりに自然なふくらみを持たせるといいでしょう。
ウエディングドレスはどこで借りるの?
さて、自分に似合うウエディングドレスのタイプが分かったら、次はいよいよドレス選び!ですが、そもそも当日使用するドレスはどんな流れで借りるのでしょうか?
■結婚式場が提携しているドレスショップで借りる
現在、日本のブライダル業界で一番多いのがこのパターン。契約した結婚式場が提携しているドレスショップに行き試着して、在庫のあるドレスの中からレンタルします。試着から申し込み、返却まで結婚式場の担当スタッフが対応してくれるので、手間がかからないのが嬉しいポイントです。
しかし、会場によっては提携ショップが少なく、自分のお気に入りのブランドの取り扱いが無かったり、いわゆる結婚式場価格と言われ通常よりも高めの値段設定になっているのがデメリット。
■自分でドレス屋を探してレンタルする
最近、増えつつあるのが自分でドレス屋さんに足を運びレンタルして結婚式場に持ち込むパターン。通常ドレスショップで取り扱いがないようなマイナーなドレスブランドのだったりこだわりの一着をお探しの花嫁さんにおススメの方法です。
ただ、会場に持ち込む際に持ち込み料がかかる可能性が高いので、事前に必ず確認しましょう。最近は持ち込み料を負担してくれるドレスショップもありますので、その辺を上手く活用すると、値段も抑えられる可能性もあります。
■買って持ち込む!
一生に一度の結婚式に着るウエディングドレス。結婚式が終わった後も思い出に浸れるようにと購入して持ち込まれる方もいらっしゃいます。またレンタルの場合は、当然ですが汚してしまうと「クリーニング費用」が掛かってきます。汚れの度合いにもよりますがクリーニング代の相場は1.5万円~3万円。最近は、ドレスショップのアウトレットセールなどで2万円台からドレスを購入できたりします。汚す可能性が高い人は、購入しちゃうのも手ですよ!
ただ、注意してほしいのはネット通販。「サイトに載っている写真と、実際に届いて試着した感じが全く違った!」という花嫁さんが多発してます。ドレスは必ず試着してから購入しましょうね!
通販:人気ウェディングドレスの購入失敗画像19選【ドレス選び方の参考に】
http://hot-topic-news.com/wedding-dresses-pics
2017年トレンドのドレスは?
洋服に流行りがあるように、ウエディングドレスにもトレンドがあります。ドレスのトレンドは、毎年4月にNYで開催される「ブライダルウィーク」というイベントで発信されますが、今年も各ブランドから2017年のブライダルに向けて最新のラインが発表されました!2017年にウェディングを控えている皆様は要チェックです♡
■キーワードは「スケ感」♡
2016年にひき続き人気のランジェリーライクで洗練の花嫁に♡
■ボリューミーなドレスにもスケ感をプラス
セレブに人気の「モニーク・ルイリエ」からは、これから人気が出そうな「フィッシュ・テール」のドレスが登場しました。フロントは短く後ろを長くしてドレープしてボリュームを出したこのスタイルは、まるで金魚がゆらゆらと尾ひれをなびかせながら泳いでいるよう♡
■人気の「スケ素材」がロマンティックに進化
2016年のドレスで人気のシアー素材が、来季は更にロマンティックに変化しています。特に今回のブライダルウィークで目立っていたのが、「シアー&フラワー・モチーフ」。ディテールにお花を散りばめたドレスが沢山見られ、まるでおとぎ話の主人公になった気分♡
出典 https://spur.hpplus.jp/wedding/feature/201604/29/IGBiEiM/
可愛くて、それでいてシックでセクシーという何とも欲張りな「スケ感」ドレス♡ぜひ取り入れてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?ドレスのラインやディテールのデザインだけで自分のコンプレックスがカバーできるなんて嬉しいですよね。
ぜひ、あなたにピッタリのドレスを見つけてお姫様のような一日をお過ごしくださいね♡
皆様のウェディングが素晴らしいものとなりますように!
林 優菜
ウエディングプロデューサー
元俳優。俳優時代、舞台や映画を通して、お客様に楽しんでいただく快感を覚える。その後、空飛ぶペンギン社の型にハマらないユニークな結婚式に出逢いブライダル業界に転職。 「結婚式は最高のエンターテイメントだ!」を合言葉に、ゲストがワクワクするような結婚式創りに励んでいる。
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