林 優菜
2017.03.12
船上ウエディングのメリットとデメリット
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船上ウエディングって、優雅で、ロマンチックで、すごく憧れますよね。
しかし一方で、料理はどうなの?設備は整ってるの?ゲストの評判はどうなの?と疑問も多いはず。そこで、プロデューサー林が船上ウエディングに潜入!
船上ウエディングにまつわる疑問や、リアルに体験しみてわかった、メリット・デメリットをご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね♡
目次
船上ウエディングレポート
今回、私がお邪魔したのは、ヴァンテアンクルーズ東京のプランナー向け船上ウエディングパーティーです。しかも、毎日3回あるクルーズの時間帯で最も人気の「トワイライトクルーズ」!
これまで、ゲストハウス・レストラン・ホテル・レンタルスペース・水族館など、様々な場所でプロデュースのお手伝いをさせてもらいましたが、実は船上ウエディングってまだやったことないんです、私。
というか、そもそもクルージングが人生初!!ということで、乗船前からとってもワクワク。
――乗船した瞬間から非日常が始まる!
乗船してすぐに、船のサイドデッキへ案内されました。
目の前に広がる東京湾と青空!日常では体験できない、開放的な空間がとっても心地いい。ボーっと眺めるのも良し、友達と写真を撮るのも良し。開宴までの待ち時間を、楽しみながら過ごせるというのは良いですね!
――開放感抜群のオープンデッキで愛を誓う!
挙式は、開放感抜群のデッキで人前式を行います。
この日は快晴!澄んだ空とキレイな空気がふたり愛をより深くしてくれそうでした。誓いの言葉を「海」にかけるなどしてオリジナリティをだすと一層盛り上がりそう!
また、デッキには、これまでヴァンテアン号で結婚式を行ったカップルの名前が彫られた記念プレートが。一番古いモノは1989年でした。自分たちの名前もここに残るんだと思うと、なんだかロマンチックですね。
また、チャペルのある場所の反対側のデッキには、東京スカイツリーと一緒に記念撮影できるポイントがあり、ゲストに大人気だそうです。
因みに、雨天の場合は、船内にある披露宴を行う部屋で挙式をするそうです。
――人数に合わせて選べる大小2つのバンケット!
船内には2つの披露宴会場があり、ゲストの人数に合わせてタイプが選べるようです。小宴会場は着席最大40名まで。大宴会場は着席70~130名様まで。
少人数でも行えるのはクルーズウエディングができるのは嬉しいですね。
小宴会場「アクアマリン」
大宴会場「リバージュ」
―――控室もばっちりあり、ゲストも安心
新郎新婦・親族の控室から、ゲストのウェイティングルームまでしっかりと準備がありました!ゲストのウェイティングルームにはバーも併設されていて、おもてなしもばっちりできそうです。
――動線はしっかりしている?
ヴァンテアン号は地下1階~3階まであります。裏にスタッフ用のエレベーターがありますが、基本的にはゲストは階段での移動になるそうです。若いゲストだと平気ですが、ご年配にとっては少し移動が大変かもしれないですね。
ただ、ご年配や車イスの方については、スタッフが移動のお手伝いをしてくれるそうです。
――気になる料理のクオリティは??
私の一番の不安要素でもあった「料理のクオリティ」!
今回の体験で食べさせて頂いたのは、13000円のコース。正直、あまり期待していなかったのですが、想像以上においしかったです!(失礼)
これは、船内に厨房を併設することで、作り置きではなく作りたての料理を提供できるからだそうです。
また、ちょうどお食事時と夕暮れの時間が重なり、なんとも幻想的な景色の中で食べることが出来ました。う~ん、なんとも贅沢!
リコッタクリームとマグロのマリネキャビアトマトジュレ寄せ
コンソメスープ
天草産真鯛とオマールエビのマリアージュ 根菜のフリット添え
生湯葉と手毬麩のコンソメ煮
霜降り黒毛和牛フィレ肉のステーキ
スイーツブッフェ
――昼・夕暮れ・夜で表情を変える景色たち
食事が終わる頃には日も落ちはじめ、青空の爽やかの雰囲気からシックな大人の旅へイメージチェンジ。
海面に反射する陽は、まさに「陽のバージンロード」のようでした。
また、ルートには飛行場の近くも入っており、飛行機の離陸を間近で見ることが出来ます。これから始まるふたりの旅を、まるで飛行機が祝福しているかのようで素敵でした。
そして、いよいよ披露宴も終盤に差し掛かる頃。
窓の外にはキラキラ輝く、東京の夜景があらわれました。東京湾クルーズの見どころでもある「レインボーブリッジ」の真下を通過する時には、みなさんデッキに出て記念撮影を楽しんでいました。当日も、ゲストはこんな風に楽しんでくれるんでしょうね。
船上ウエディングのメリット
私が実際に体験してみて感じた「船上ウエディングのメリット」をまとめてみました。
①ゲスト満足度が高い
クルージングしながら優雅にお食事なんて、なかなか出来る体験ではありませんし、したことのない方も多いはず。それだけに、ゲストの楽しみも一層強くなります。
青い空と海をバックに記念撮影したり、ワインを片手にまったり景色を楽しんだり・・・そんな贅沢な体験をさせてくれるクルーズウエディングは、必ずゲスト満足度を上げてくれるでしょう。
また、東京タワーやお台場、レインボーブリッジなど人気のベイスポットを一度に体験できるのは、船上ウエディングだけ。ゲストへの最高のおもてなしになること間違いなし。
②演出や進行をあれこれ悩まなくてもいい
結婚式で悩むのが、演出や進行。というのも、最近は結婚式に何度も参加したことのあるゲスト、つまり「結婚式慣れをしているゲスト」が増えています。
すると、どうしても「どんな演出だったらみんな楽しんでくれるかな?」「キャンドルリレーだけじゃ少ないかな?余興も映像もやったほうが良い!?」など心配事が出てくるのです。
しかし、クルーズウエディングにはそんな心配は必要ありません。
クルーズウエディングの最大の魅力は年齢性別問わず楽しめる「景色」です。
乗船中の二時間、流れるように移り変わる景色は、いつみても新鮮でゲストを飽きさせません。実際に、私が体験した時にも、特にキャンドルなどの演出は無かったですが景色だけで二時間飽きずに楽しめました。むしろ、あまり演出を入れずにシンプルに過ごす方が、ゲストにとっても喜ばれるでしょう。
あれやこれや演出や進行に頭を悩ませなくても大丈夫なのです。
③ゲストの印象に残りやすい
乗船すると、目の前にあるのは、海と空と美味しい食事だけ。都会の喧騒から離れ、ゆっくりと過ごせるクルージングは、想像以上に非日常的で夢のような空間です。
日常の延長線上ではなく、完全に現実から隔離することで、より印象的で思い出深い結婚式を創ることができます。
特に何度も結婚式に参加した経験があるゲストにとっては、とても新鮮な体験で、喜ばれること間違いないでしょう。
④オリジナルウエディングが叶う
「海」をテーマにしたオリジナルウエディングをご希望の新郎新婦にとって、クルーズウエディングは最適の環境です。なんたって「海っぽい」ではなくて、本当に海ですからね!
また、環境だけでなく、クルーズウエディングは自由度が高いのも魅力です。
例えば、船から桟橋に向けたブーケトスや、船長が牧師を務める「船長式」、オープンデッキを使った開放感たっぷりのバルーンリリースなど、ふたりの個性をだす演出が可能。ぜひ、クルーズウエディングで、あなただけのオリジナルウエディングを創ってみて!
船上ウエディングのデメリット
①天候に左右される
雨天の場合は、青空や夕暮れが楽しめません。風邪が強い日は、髪型やメイクが崩れてしまうことが懸念されます。
また、台風直撃などで出航できない場合もあるそうです。その際は通常のレストランウェディングのように、着岸したままで挙式、披露宴を行います。
このように、天候や季節によって魅力が左右されてしまうという点は、デメリットといえるでしょう。
おススメの季節は比較的に天候が安定している、9月下旬~11月と、暖かくなってくる4~5月。
②遅刻できない
といっても、出航は挙式後、披露宴がスタートしてから。集合時刻より余裕を持っての出航になるので、1時間以上遅刻をされない限りは出航には間に合います!船会社によっては、出航時間を遅らせてくれるところもあるようです。
③途中退室ができない
出航すると着岸までは海の上。仕事でトラブルがあっても、結婚式場のように途中退席が出来ません。遠方からお越しのゲスト様で飛行機や新幹線の手配が必要な方へは、事前に必ず、途中退席が出来ない旨と、着岸予定時刻を伝えておきましょう。
クルーズウエディングをおススメしたい人
実際にクルーズウエディングを体験してみて、プランナー目線で思う「クルーズウエディングをおススメしたい方」は以下です。
●海・船が好きな方
●出会いが海や・船
●オリジナルウエディングをしたい方
●シンプルでありながら印象的な結婚式にしたい方
●特別な空間・時間を楽しむ結婚式にした方
●ゲストへおもてなしをしたい方
●ゲストの年齢層が高い方
最後に
天候などの不安はありますが、「おもてなし感」があり、総合的にとても満足度が高かったです。
周りの皆様も、スマートフォンを片手に何枚も記念撮影をしたりと終始楽しんでいる様子でした。きっと、結婚式当日も、こんな風にゲストが楽しんでくれるんだろうなぁと思います。(ただ、季節を間違えると魅力が半減してしまうので、そこだけは注意が必要です・・・。)
また、人前式ならぬ、船長が立会人を務める船長式やサプライズオペラなど、会社によって様々な演出があるのも楽しいです。色々見比べて、あなたに合ったクルーズ会社を選んでみてくださいね!
林 優菜
ウエディングプロデューサー
元俳優。俳優時代、舞台や映画を通して、お客様に楽しんでいただく快感を覚える。その後、空飛ぶペンギン社の型にハマらないユニークな結婚式に出逢いブライダル業界に転職。 「結婚式は最高のエンターテイメントだ!」を合言葉に、ゲストがワクワクするような結婚式創りに励んでいる。
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